アメリカ熱波で体感温度50℃ 警察は「犯罪待って」と呼びかけ

噴水で涼を取る子供たち (21日ニューヨーク・ブルックリン)(写真:ロイター/アフロ)

週末アメリカは危険な熱波に襲われました。一部では体感温度が50℃に達したほどです。この暑さで元アメフト選手が死亡、トライアスロンなどのイベントが中止になったほか、警察が「『犯罪』を控えるよう」呼び掛けを行いました。

日最高気温記録の更新

週末、アメリカの東部や中部に熱波が襲いました。2億人もの人々が高温の影響を受けたともいわれています。

21日(日)には首都ワシントンで37.8℃まで気温が上がったほか、ニューヨーク・JFK空港とボルティモアではそれぞれ37.2℃、38.3℃となり、日最高気温の記録を更新しました。

また夜間気温も記録的に高くなって、ボストンでは最低気温が28.3℃と、観測史上1位タイの記録となりました。

多湿で体感温度50℃も

高いのは気温だけではありませんでした。海からの湿った風が流入したために湿度も上がり、ボルティモアの体感温度は50℃にも上りました。

熱中症により6人が死亡、そのうち1人は32歳の元アメフト選手でした。彼は体感温度が43℃の高温の中、屋外で仕事をしていたそうです。

この暑さを受けて、ニューヨークでは1969年の月面着陸の記念日を祝うイベントや、トライアスロンなどの屋外のイベントが中止となりました。

国家機関の反応

一般に公の機関にはお堅いイメージがつきものですが、今回の高温を受けて、気象局や警察がSNS上に珍しい投稿をして話題となっています。

ネブラスカ州の気象局は、クッキーを用いて高温への注意を呼びかけました。天板にクッキー4枚を載せ、よく日の当たるダッシュボードに置き、その後逐一、焼き状況を投稿したのです。そして8時間後にはクッキーが焼けたと最後の投稿をしました。実にエコなクッキーです。

またマサチューセッツ州の警察署は、フェイスブックに「犯罪をしようとしている人は、(暑さが和らぐ)月曜日まで待ってほしい」と投稿しました。CNNによると10万件以上のシェアがあったようですが、今はこの投稿は見られなくなっています。

同じようにニューハンプシャー州の警察も「犯罪を企てようとしている人は、暑いので家にいるように」と、日本の警察が絶対言わないようなブラックなユーモアを発しました。

北米では記録続き

今回の暑さは、22日(月)に寒冷前線が南下したことで、大幅に和らいでいます。

今月は北米大陸の北部の地域で、最高気温の記録が出ました。例えば4日にはアラスカのアンカレッジで32.2℃、さらに世界最北の定住地として知られるカナダのアラートでは、14日21.1℃まで気温が上がって、どちらも観測史上最高の気温となっています。