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グーグルの最新ハロウィーン仮装番付、1位はIT 日本勢も健闘、243位のAshって?

南龍太記者
5年分のトップ10を一挙公開。表は筆者作成

 日本でも仮装のイベントとしておなじみとなったハロウィーン。今月末の最高潮を迎える前に、グーグルがこのほど、全米で検索された結果に基づいた500を超す人気コスチュームが分かるサイト「フライトガイスト」(Frightgeist)の2019年版を公開した。 1位はホラー映画の「IT」、2位は毎年底堅い人気の「魔女」、3位は映画「スパイダーマン」と、トップ10には米映画のキャラクターが目立った。一方、ポケモンをはじめとする日本のコンテンツも多数ランクイン。その健闘ぶりとともに、過去5年のトップ10を一挙紹介する。

Frightgeistより
Frightgeistより

 何に仮装しようかとお悩みであれば、ちょっとしたヒントになるかもしれない。

(※順位は10月16日現在)

毎年秋に公表

 グーグルは毎年秋に、検索ツール「グーグルトレンド」の結果に基づいて全米と地域別の仮装のトレンドを特設サイト「Frightgeist」で公表している。凝ったつくりのウェブページで、2019年版は画面にノイズが入ったり、クモが横切ったりとハロウィーンの怪奇を思わせる。

Frightgeistより、画面上にクモが…
Frightgeistより、画面上にクモが…

 米地図にカーソルを合わせると、地域ごとに最も検索されているコスチュームは何かが表示される。例えば、ワシントン州シアトルなら「恐竜」(全米4位)、カリフォルニア州ロサンゼルスは米ホラー映画「チャイルド・プレイ」の「チャッキー」(同8位)が検索トップとなっているようだ。

 全米のランキングで1位の「IT」は「Information Technology」ではなく、殺人ピエロ「ペニーワイズ」が登場するホラー映画の方だ(邦題「イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」)。このほか、3位「スパイダーマン」や8位「チャッキー」など映画のキャラクターが多かった。一方、2位の「魔女」(Witch)や4位の「恐竜」(Dinosaur)、6位「ピエロ」(Clown)など、毎年上位に入るコスチュームも鉄板の強さを見せた。18年に社会現象となったゲームの「フォートナイト」(Fortnite)は18年の首位から7位に順位を落とした。

(話題になっているチャッキー犬、Inside Editionより)

 2015~19年の全米トップ10は下表のようになっている。

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スター・ウォーズのキャラに扮するのも毎年定番
スター・ウォーズのキャラに扮するのも毎年定番

層の厚いディズニー、日本勢も健闘

 ハリウッドを擁する映画大国とあって上位にはディズニーをはじめとする米映画のキャラクターが多く名を連ねる。一方で日本のアニメ、マンガ、ゲームのキャラクターも健闘している。

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 ゲームのコンテンツは根強い人気で、特に62位の「ピカチュウ」、100位台の「マリオ」「ルイージ」「ピーチ姫」といった任天堂のキャラクターが存在感を放つ。

ピカチュウは大人にも子どもにも愛されている
ピカチュウは大人にも子どもにも愛されている

英語名「Ash Ketchum」ことポケモンの「サトシ」が、ドナルドダックなどを抑えて243位に食い込んでいるようだ。

マリオとルイージの兄弟は米国でも大人気
マリオとルイージの兄弟は米国でも大人気

 234位には「絵文字」(Emoji)が登場。なお、米国ではEmojiのEmo-はEmotion(感情)との解釈もある。

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 食べ物で最上位は29位の「カボチャ」。飛んで138位の「バナナ」、170位の「ピザ」などがあり、「すし」も292位に入った。結論として、日本ゆかりの2019年最上位は22位の「忍者」ということになる。

 本番まであと2週間。非日常を求める人々の仮装熱は日増しに高まっていくだろう。

(※注記のない画像はPixabayより)

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記者

執筆テーマはAI・ICT、5G-6G(7G & beyond)、移民・外国人、エネルギー。 未来を探究する学問"未来学"(Futures Studies)の国際NGO世界未来学連盟(WFSF)日本支部創設、現在電気通信大学大学院情報理工学研究科で2050年以降の世界について研究。東京外国語大学ペルシア語学科卒、元共同通信記者。 主著『生成AIの常識』(ソシム)、『エネルギー業界大研究』、『電子部品業界大研究』、『AI・5G・IC業界大研究』(産学社)、訳書『Futures Thinking Playbook』。新潟出身。ryuta373rm[at]yahoo.co.jp

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