関東で二週連続の積雪か 5日にまた南岸低気圧
5日は、関東でまた雪の可能性が出てきています。原因は、先週30日の雪の時と同じく、本州の南を進む「南岸低気圧」です。30日より雪が積もる可能性もあります。
平野部でも積雪に注意
5日(木)の関東は、早ければ朝から、遅くても午前中から降り始め、夜まで降り続きます。
上空の気温は、30日と同じか、やや低め。そのため、雪の量も30日くらいか、やや多い、というのが現時点でのメインシナリオです。
過去のケースを見ると、雪が積もったあと一週間以内にまた低気圧が来ると、一度、地表付近が冷やされているためか、再び雪になることがよくあります。去年2月に、二週続けて大雪となったのは、記憶に新しいところです。
5日は、降水量が去年2月ほどありませんので、あのような大雪にはなりません。
ただ、平野部でも、30日は雨だった所も含めて、積雪の可能性は考えておく必要があります。
予測のズレも考慮を
雪予報は、降水量0.5mm/h・気温0.5℃の微妙な差で、結果が大きく変わります。当然、予測のズレも、考慮しておかなくてはいけません。
今回、ズレる可能性としてあるのは、降り方が予測より弱いというパターン。そうなった場合は、雪でも、それほど積もりません。
さらに言うなら、降り方が弱すぎると、上空からの冷気を引き下ろせず、地表付近の気温が高いままで、雨で終わるという可能性まであります。
「雪が積もらなかったら困る」という人は、こういった展開もあり得ることを頭の片隅に入れておいてください。いずれにせよ、直前まで最新情報の確認をお願いします。
「降雪量」で伝えるのは、やめてみては?
気象庁からの雪情報は、「降雪量は東京23区の多い所で5cm」などと発表されます。降雪量は「降る量」ですので、たいてい「積もる量」はそれより少なくなります。
ただ、これは一般の人には、非常に分かりにくい。
「5cm」と聞けば、「5cm積もる」ことを想像する人が多いのが現状です。
それが「雪の予報が大げさだ」という批判の一因になっています。
気象庁の予報は多方面で報じられ、予報士が解説を加えられないことも多々あります。数字が独り歩きすることを前提に、気象庁は情報の出し方を工夫する必要があるのではないでしょうか。