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台風3号は東日本に接近へ。局地的な大雨の恐れも

増田雅昭気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
6月11日9時現在の台風3号の予想進路(気象庁ホームページより)

台風3号のコースが固まってきました。

最新の予測データによると、台風3号は北上を続け、13日(木)には東日本の南海上へ進む見通しです。

台風3号は東へカーブ

昨日まではまだ台風の動きが読みづらく、予想コースはかなり幅がありましたが、上空の風の流れがはっきりしてきたことで、コースがしぼられてきています。

台風のうしろ(西)にある高気圧が少し強まって、台風を東へ押す形になりそうです。

海水温がまだ低いため、東日本に接近する頃には勢力が落ち、その後、東海・関東あたりの南海上で次第に衰弱していくというのが、現時点で最も濃厚な予測シナリオです。

ですので、上陸の可能性は高いわけではありません。

( 最新の予報:Yahoo!天気・災害

台風が衰えても局地的な大雨に警戒を

12日(水)の雨と風の予測。台風中心の東側・北側に雨雲が偏っている
12日(水)の雨と風の予測。台風中心の東側・北側に雨雲が偏っている

今回は、太平洋側の海沿いを除き、台風らしい大荒れの天気はなさそうですが、油断できないのが雨の降り方です。

台風は衰え始めると、雨雲は円形ではなくなり、中心の東側や北側に偏ることが多くなります。今回も中心の東側・北側に位置する東海や関東には、雨雲が流れ込みやすくなりそうです。

形が変わっても、元は熱帯の空気でできた積乱雲の集合体です。熱帯のような激しい雨が、12日(水)以降は、東海や関東などのごく狭い範囲で起こってもおかしくない状況となります。現時点ではまだ、場所のしぼり込みは難しいので、最新の予報を確認しながら、行動を決めてください。

予報円を鵜呑みにする危険さ

私たち気象予報士は、予報の確からしさを見極めつつ、「接近」「上陸」という言葉や、特定した場所を、どこまで言っても大丈夫かということを常に考え、情報を伝えています。

昨日までは台風の予想コースにばらつきがあったため、予報円が大きく、一見、西日本を直撃するようにも見えましたが、これは円と線だけで表現している予報円の弱点です。

台風の予報円は、そのまま見て判断するのではなく、言葉による解説とセットで利用していただければと思います。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業への予報やアドバイザーも長年担当し、甲子園での高校野球の大会本部気象担当を務めたこともある。災害から身を守る気象情報の使い方など講演も行うほか、Twitterで気象情報を毎日発信。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図(ベレ出版)』がある。1977年滋賀県甲賀市生まれ。

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