ちょっと前に書いたGoogleの「アジャイル」な特許買取プログラムPatent Purchase Promotionの公式申込フォームが5月8日にオープンしました。5月22日には申込クローズするという超短期のプログラムになります。

希望買取価格をこちらから設定するルールということはわかっていたので、いくらくらいを目安にすればよいのかちょっと気になっていましたが、公式フォームでは、1万ドル、2万5,000ドル、5万ドル、7万5,000ドルから選択できるようになっています。「その他」の指定もできますが、買取相場としては100万円強から1,000万円弱ということでしょう。米国のNPEに特許を売る場合の自分の相場観ともおおよそ一致しています。あとは、名前・住所・米国特許番号を記入するだけで申込みが完了します(パテントファミリーとしての申込はできず1件ずつ申し込むようになっています)。

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当然ですが、Googleが購入するしないを確定するまでは他者にに特許を譲渡してはいけないという条件があります。とは言っても、遅くとも7月15日までの話なのでそのほどのリスクではありません。また、Googleが購入意図を通知してから10日以内に米国納税者番号を通知しなければいけないので、納税者番号を持ってない人・会社は今から手続を始めておかないと間に合わないかもしれません。

なお、Googleが侵害していると思われる特許権を売却するケース、Googleの競合他社が特許権を侵害しておりGoogleが防衛的にその特許権を使えると思われるケース、製品とそれを保護する特許ポートフォリオをまとめて譲渡するようなケースであれば、もっと高く売れることもあるでしょう。そういうケースで、かつ、交渉に時間と手間(コスト)がかかってもよいというのであれば、今回の短期特別プログラムではなく、Googleが定常的に行なっているプログラムの方のGoogle Patent Opportunity Submissionの方に申し込むという手もあります。なお、こちらのプログラムでも買取対象は米国特許と特許出願のみです。

日本IBM、ガートナージャパンを経て2005年より現職、弁理士業務と知財/先進ITのコンサルティング業務に従事、『ライフサイクル・イノベーション』等ビジネス系書籍の翻訳経験多数 IT系コンサルティングに加えてスタートアップ企業や個人の方を中心にIT関連特許・商標登録出願のご相談に対応しています。お仕事のお問い合わせは http://www.techvisor.jp/blog/contact または info[at]techvisor.jp から。【お知らせ】Skype/Chatworkによる特許・商標の無料相談実施中です。詳しくは上記お問い合わせ先から。

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