節分は季「節」の「分」かれ目 ところが今年は冬と真冬の分かれ目に

冬型の気圧配置で雪の降り積もった定禅寺通り(2018年1月3日 著者撮影)

きょう2月3日(月)は節分、あす4日(火)は立春。暦の上では冬はきょうで終わり、あすからは春になります。冬と春の「季節の分かれ目」で「節分」ですが、今年は冬と春の分かれ目ではなく、冬と真冬の分かれ目になりそうです。

そもそも冬らしくない冬

言わずもがな今シーズンは暖冬です。宮城県内でも、1月の月平均気温は仙台など半数以上の地点で過去最高気温=過去最も寒くない1月になりました。

1月の月平均気温平年差(気象庁HPより)
1月の月平均気温平年差(気象庁HPより)

雪も少なく、宮城県で最も雪の降り積もる駒ノ湯アメダスの月間降雪量は140cmと、去年の半分にとどまり1月としては過去最少記録になりました。

駒ノ湯の1月の降雪量(気象庁HPデータより著者作成)
駒ノ湯の1月の降雪量(気象庁HPデータより著者作成)

これは、偏西風の蛇行により日本に寒気が流れ込みにくい状況が続いているためですが、今年は偶然にも立春を境に一気に真冬の天気や寒さがやってきそうです。

シベリア育ちの寒気がやってくる

北半球 1月終わりの上空約1500mの気温平年差(ウェザーマップ提供のものを著者加工)
北半球 1月終わりの上空約1500mの気温平年差(ウェザーマップ提供のものを著者加工)

図は北半球を北極の真上から見た地図で、下に日本列島があります。

オレンジ色や水色に塗られている部分は、上空約1500mの気温が平年より高いか低いかを表したもので、暖かい所・寒い所の差が非常にハッキリしていた様子が分かります。

先週の時点では、日本列島は平年より暖かい空気に覆われていたため気温の高い状態が続きました。ところがこの時既に大陸北部のロシア付近には冷たい空気の塊ができていました。

北半球 2月初めの上空約1500mの気温平年差(ウェザーマップ提供のものを著者加工)
北半球 2月初めの上空約1500mの気温平年差(ウェザーマップ提供のものを著者加工)

今シーズンここまではこうした寒気が日本に流れ込み辛い状況が続いていましたが、偏西風の蛇行の位置が微妙に変わってきていることで、このシベリア育ちの寒気が今週は日本列島に流れ込んできます。

この寒気は立春にまず一波やってきて、さらに今週後半にもう一波と、段階的にやってくる見込みです。

そのきっかけを作るのが日本付近を通過する低気圧です。

低気圧が抜けるたびに強まる寒気

きょう3日は日本海を低気圧が進んでいます。低気圧は南の暖かい空気と、北の冷たい空気のぶつかり合いによって発生・発達します。

3日(月)9時の実況天気図と上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)
3日(月)9時の実況天気図と上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)

この低気圧が抜けた後は、後ろに控えている寒気が流れ込んでくる見込みです。

しかもあさって5日(水)にも低気圧がやってくる予想で、その低気圧が抜けた後は、波状攻撃のようにさらに強い寒気が流れ込みます。

6日(木)朝 上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)
6日(木)朝 上空約1500mの寒気(提供:ウェザーマップ)

6日(木)になると、上空約1500mで-12℃という寒気が関東を覆うほど南下する見込みで、この強さは例年であってもひと冬に数回レベルと言えるでしょう。暖冬の続いている今シーズンにおいては異例とも言える強さです。

宮城県も真冬の天気・寒さに

この寒気により、立春からの1週間前後のみではありますが、北日本は冬らしい天気や寒さの日が多くなります。

宮城県においても西部の山沿いは雪が続き、晴れ間の出る平野部でも最高気温は5℃前後とようやく冬らしい天気・寒さが続く見込みです。特に木曜日は最高気温でも1℃という厳しい寒さになりそうです。

3日17時気象庁発表 宮城県の週間予報(ウェザーマップ提供のものを著者加工)
3日17時気象庁発表 宮城県の週間予報(ウェザーマップ提供のものを著者加工)

今回の寒気は、スキー場・ダムにとっては恵みの雪をもたらすと言えますが、暖冬に慣れている体には堪える寒さと感じるかもしれません。

本来の真冬の寒さ対策を思い出して準備をしておいた方がよさそうです。