仙台で1か月半ぶりの積雪 ノーマルタイヤは条例違反のおそれ
仙台1か月半ぶりの積雪
きょうの宮城県は、低気圧や前線の影響で昼頃から雨が降り始めました。しかし時間が経つにつれて雨に雪が混じるようになり、夜には完全に雪へと変わりました。
仙台では20時現在で3cmの積雪を観測しています。仙台で積雪を観測するのは2月12日以来約1か月半ぶりのことになります。
雪の原因は高気圧
今回、降るものが雨から雪に変わった原因は高気圧です。
15時の天気図で三陸沖に描かれている高気圧が、きょう午後は冷たい空気を送り込んできました。この冷たい空気により、日本海の低気圧から伸びる温暖前線も、通常は南から北に膨らむように描かれるのですが、逆に南に凹んだような形で描かれています。
上空約1500mの寒気の様子を見ると、岩手・宮城県付近にはくさび状に寒気が南下しています。これが高気圧からの冷たい空気です。
この冷たい空気により、きょうの宮城県内は昼間でも気温が2℃前後という真冬並みの寒さになり、そこに前線による雲がかかったため、平野部も含めて雪となりました。
今夜遅くには雪やみぞれは止む見込みですが、あす朝は0℃前後まで気温が下がる予想ですので、路面の凍結に十分ご注意ください。
ノーマルタイヤは条例違反のおそれ
この時季は、宮城県内であっても既にノーマルタイヤに替えている方もいらっしゃるかもしれません。実は私自身もあすタイヤ交換をするつもりでした。ただノーマルタイヤでの車の運転は、あすはお控えください。
雪道の車の運転に関して、宮城県は道路交通規則第14条において
「積雪または凍結のため、滑るおそれのある道路において・・・滑り止めの性能を有するタイヤを取り付けるなど滑り止めの方法を講じないで、・・・自動車を運転しないこと」
と定めています。
つまり今夜~あす朝にノーマルタイヤで車を運転することは、危険ということに加えて条例違反ということになります。
東京都など他の自治体でも同様の条例が多く定められています。他の都道府県にお住いの方も、これを機に是非一度ご確認ください。