2021年の夏アニメを振り返ってみると、VTuberことバーチャルYouTuberの方々が、アニメで活躍する機会が特に多いクールとなっていました。

100万の命の上に俺は立っている」や「探偵はもう、死んでいる。」、「ジャヒー様はくじけない!」といったタイトルで、話題のライバー達がキャスト出演や主題歌アーティストなどを務め、度々注目を集めていたのです。

しかし、見た目がアニメキャラのようだと、まだまだ知らない人には“ほぼ同じ(≒アニメキャラ)?”と思わることもあるVTuber。

そのため、そんな方々が“アニメキャラの声優をする”、“主題歌アーティストとなる”と聞くと、なんだか不思議に思う人も少なくないかもしれません。

一体、VTuberとアニメキャラは、どこがどう違うのでしょうか。

■≒アニメキャラ?

VTuberがアニメキャラの声優を務めると聞くと、“演じられているキャラがさらにアニメキャラを演じる”ことのような『入れ子構造的なもの?』と思う方もいるかもしれません。

同じように、VTuberによる主題歌は、アニメキャラクターが歌っているとされるいわゆる『キャラソンと同じ?』と思う方もいるかもしれません。

しかし結論から言うと、それは違うと思います。

確かに見た目からはVTuberもアニメキャラ=“中の人がいる”ように思えるかもしれません(し、実際に中の人にあたる存在を“魂”と呼ぶ慣習もあります)。

しかし基本的にVTuberは、ライバーそのものが“本人”であるため、存在としてはアニメキャラよりも、どちらかというと、バーチャルであるかないかという違いがあるだけで、実在の声優やアーティスト、YouTuberの方々の方が近いと思います。

そのため上記アニメでの活躍も、アニメキャラがまるで実在しているかのような“設定”で活動しているのではなく、実在するタレントやアーティストの方々と同様に、純粋にVTuberの方々が活躍の幅を広げ、声優出演・音楽活動をしているのだと言えるでしょう。

※なので本人役でのアニメ出演も、「サザエさん」などに実在のタレントさんが本人役として登場する形に近いと思います

■ジャンルとしては全く別

とはいえ、やっぱり言われないとアニメキャラなのかVTuberなのか見分けがつかなかったり、厳密に分けなくても『どっちでもよくない?』と思うこともあるかもしれません。

確かに、逆にアニメキャラがYouTuberをやっていることもあれば、アニメキャラと同様に立体化やイラスト・映像化にフレキシブルなところもVTuberのアドバンテージであったりと、厳密に区別されないことで互いに活躍の場を自由に広げていける強みもあるとは思います。

しかしどんなジャンルにも、それぞれにしかない魅力や異なるファン文化、違った楽しみ方があるのですから、ファン層が被っていたり、傍目から見て似ているからといって、両者を“同じようなもの”としてしまうのは少し乱暴ですし、場合によってはどちらのジャンルにも失礼です。

VTuberとアニメキャラ、どんなに似ていると思っても、漫画とアニメ、小説と映画のように、基本的にジャンルとしては全く別であることは、忘れずにいた方がいいのかもしれません。