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ついに公開まで1週間・劇場版「鬼滅の刃」見逃せない公開日に向けた“助走”となる展開たち

小新井涼アニメウォッチャー
(筆者撮影)

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が、10月16日の公開までついに1週間となりました。

逸る気持ちを更に盛り上げるかのごとく、劇場版公開への“助走”となる新情報や展開も、連日発信され続けています。

しかしただでさえ関連情報が多い本作ですので、ともすればチェックしていなかったニュースもまだまだあるかもしれません。

劇場版公開に向けた見逃せない展開や今週発表された新情報を、今一度確認してみましょう。

■今週の新情報

アニメ放送最終回での劇場版公開発表、4月の公開日解禁、8月の主題歌解禁などなど…徐々に熱を高めるかのように発表されてきた劇場版の新情報ですが、公開日が間近に迫った今週になっても、まだまだ連日新しい情報が発信され続けています。

今週5日、月曜日に発売した「週刊少年ジャンプ」44号には、劇場版公開を記念し、原作者・吾峠呼世晴氏による書き下ろしの新作読み切りが掲載されました。

これは先月発表された劇場版の入場者特典「鬼滅の刃 煉獄零巻」にも収録予定の作品の先行掲載で、「無限列車編」でキーキャラクターとなる人物の物語が描かれています。

(※以下大きなネタバレはありませんが内容について記述)

劇場版の内容を直接描いている訳ではないものの、鑑賞前に読むとそこで描かれる物語をより深く味わえ、鑑賞後に読むとそれを知ったうえで改めてもう一度劇場版の物語を味わいたくなるような内容です。

公開が待ちきれない方は、先にチェックして、劇場版の鑑賞に備えておくのもいいかもしれません。

加えて同日、本作のレイティングが【PG12】区分(12歳未満の者の観覧には保護者の助言・指導が必要)となることも発表されました。

テレビ放送時から鬼との戦いにおいてはどうしても残虐なシーンもあり、劇場版公開にあたって小学生の子供を持つ保護者の間でも、年齢制限の有無が心配されていましたが、これを機に、改めて年齢に関係なく誰でも鑑賞可能であることも公式よりコメントされています。

6日火曜日には、公開日翌日の17日土曜日に、公開記念舞台挨拶を開催することが発表されました。

いずれも厳しい倍率になりそうなことは予想されますが、全国同時生中継が決定しているため、会場から遠方のファンにもライブビューイングのチャンスが用意されています。

7日水曜日には、気になる劇場物販の情報も解禁

本作のアニメーション制作会社ufotableによる新規描きおろしの”みにきゃら”イラストをあしらったグッズのほか、全14種の劇場物販ラインナップが発表されました。

8日木曜日には本作のバリアフリー上映も決定

10月30日から提供される視覚障害者用音声ガイドや、聴覚障害者用日本語字幕を利用し、専用のアプリを使っての本作鑑賞も可能となる予定です。

■劇場公開に向けた更なる助走

そして本日9日からは、フジテレビによる「鬼滅の刃」特集が目白押しとなっています。

早速放送されているのは、本日9日から、劇場公開日である16日までの平日6日間にわたって展開される「めざましテレビ」とのコラボです。

アニメ出演声優が本作の魅力を伝える特別企画が用意されている他、平日の5:58、6:58、7:35、7:58ごろに放送される「めざましじゃんけん」も、本作のキャラクターとじゃんけん勝負ができる「鬼滅の刃」仕様になるとのことで、注目が集まっています。

そして先月発表され、大いに話題となったのが、明日10日と来週17日にわたる「土曜プレミアム」での、地上波全国ネットでは初となる、アニメ「鬼滅の刃」のゴールデン・プライム帯での本編放送です。

テレビアニメ全26話中、明日10日は昨年2019年3月にテレビ放送に先駆けて劇場公開されていた<兄妹の絆>にあたる1話~5話が、そして17日には放送当時最高潮に盛り上がり話題となった19話を含めた15話~21話が<那田蜘蛛山編>として放送されます。

■万全なレールの整備

社会現象と呼ばれるほどの人気を生んだ本作「鬼滅の刃」の、原作完結以来の大きな盛り上がりが予想される劇場版公開。

世間的な注目度や認知度を考えれば、往年のジブリ作品や「君の名は。」などのように、アニメファンや漫画ファンに止まらない幅広い層による鑑賞が期待されます。

もし唯一ハードルがあるとすれば、それは劇場版だけで完結するジブリ作品などとは違い、本作はテレビ放送されたエピソードからの“続きのお話”となることです。

しかしそうして新規で本作に触れる人にとっては、全話ではないものの、上記地上波での全国放送が作品の予習にぴったりとなっています。

既存のファンが作品への熱量を上げるためだけでなく、初めて本作に触れる人に向けても、公開への助走となる展開が次々と行われている現在。

こうして万全にレールの整備が行われて迎える劇場版公開がどのような盛り上がりをみせるのか、まだまだ本作には大きな注目が集まり続けそうです。

アニメウォッチャー

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士課程在籍。 KDエンタテインメント所属。 毎週約100本以上(再放送、配信含む)の全アニメを視聴し、全番組の感想をブログに掲載する活動を約5年前から継続しつつ、学術的な観点からアニメについて考察、研究している。 まんたんウェブやアニメ誌などでコラム連載や番組コメンテーターとして出演する傍ら、アニメ情報の監修で番組制作にも参加し、アニメビジネスのプランナーとしても活動中。

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