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明日からのテレワーク「Web会議で部屋を見せられない…」人にも:TPO別アニメのバーチャル背景

小新井涼アニメウォッチャー
(写真:アフロ)

緊急事態宣言の全国拡大を受けて、改めて明日月曜日から、新たに在宅勤務を開始する人も多いかと思います。

そしてそんな人の中には、Web会議で背景に映り込む自分の部屋を「どうしても見せたくない…」というかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

よく見る”背景にできるようなお洒落な本棚”うちにはない、本棚はあるけど見せられる本が入っていない、そもそもこの汚部屋を人には見せられない…等々、気にしすぎと思われるかもしれませんが、ビデオ通話の際は少なからず意識してしまう部分だと思います。

そんな場合にも便利なのが、テレワークの増加と共に度々話題となっている”バーチャル背景”の機能です。

■バーチャル背景とは

バーチャル背景使用イメージ図(筆者作成)
バーチャル背景使用イメージ図(筆者作成)

バーチャル背景やカスタムバックグラウンドなどと呼ばれるこの機能では、zoom等でビデオ通話を行う時に設定することで、イメージ図のように人物だけを抜き出して、背景を差し替えることができます。(バーチャル背景として設定した画像が、イメージ図下の緑色の部分に映される)

このバーチャル背景ですが、昨今の情勢下で急速なリモートワーク化が進むのに合わせて、現在多くの企業や団体が、下記のように様々な公式の素材を配布しています。

アニメ関連の企業も、もちろんその例外ではありません。

■TPO別オススメアニメバーチャル背景

分かる人がみればひとめで作品が分かる個性的なアニメの背景は、バラエティも豊富で、オンライン会議からオンライン飲み会まで、様々な場面で使える素材が盛りだくさんです。

今回はその中から、筆者の独断と偏見による、オンライン会議・オンライン飲み会・家族通話・追い込み作業時といったシーン別にオススメの、アニメバーチャル背景をご紹介します。(作品名リンク先は配布情報ページ)

自室を見せたくない人からそうでない人まで、気になる画像を保存しておき、テレワークを始め様々な場面で使いこなしてみてはいかがでしょうか。

・オンライン会議に…(「エヴァンゲリオン」シリーズなど)

許される間柄でのオンライン会議であれば、「エヴァンゲリオン」シリーズを始め、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」や「新幹線変形ロボ シンカリオン」、「戦姫絶唱シンフォギア」など、”会議”や”指令室”が出てくる作品の背景は気分が盛り上がるかと思います。

少し憂鬱な月曜の会議も、気を引き締めて挑めそうです。

・オンライン飲み会に…(「シティーハンター」など)

気心が知れた仲間同士のオンライン飲み会ならば、思い切り趣味に走って、上記の有名スポットのような「好きな作品のあの場所」に行ってみるのも良いかもしれません。

他にもスタジオジブリ作品や世界名作劇場作品、「忍たま乱太郎」といった、お馴染みの風景に行ける背景も多数配布されています。

・家族通話に…(「ちびまる子ちゃん」など)

帰省ができず、遠く離れた家族とオンライン通話を通じて顔を見せあうこともあるかと思います。

部屋を隠す必要はあまりないかもしれませんが、気分を変えて「ちびまる子ちゃん」や「タマ&フレンズ 〜うちのタマ知りませんか?」など、誰もが知っている名作の、ほっこりできる背景を使ってみるのもいいかもしれません。

・追い込み作業用に…(「SHIROBAKO」など)

オンライン通話の機能は、作業をする人同士がお互いにサボらないように見張り合う目的などで利用されることも多々あります。

音声と作業画面だけ共有することも多いのですが、ビデオ通話有で行うならば「SHIROBAKO」(特に上記3枚目)や「バキ」、「ポプテピピック」などの”修羅場(自分との戦い)”にぴったりな背景も配布されています。

どうしても集中しなければいけない時に、自分を鼓舞する意味でも使ってみてはいかがでしょうか。

■アニメのバーチャル背景が持つ力

こうしたアニメの背景たちは、冒頭で挙げた通り「見せたくない部屋を隠すため」に使うだけではなく、外出できない代わりに世界中を旅したり、異世界を旅したり、といった気分を味わうために使うことも可能です。

また、知っている作品の個性的な背景が配布されると、例え使わなくてもそのこと自体を話題に盛り上がったり、画像を保存したりして楽しむこともできます。

連日明るくないニュースが続きますが、そんな中でこうした”バーチャル背景の配布”が活性化し度々話題になっているのは、単なるムーブメントではなく、元のアニメ作品達と同じように、それ自体が人々にとってのエンタメになっているのかもしれません。

Web上ではまだまだここでは紹介しきれなかった多彩な背景が配布されていますし、参画する作品達も連日増え続けています。

気になる作品の背景を探してみたり、会議相手が使っていた気になる背景の元作品となるアニメを試しに視聴してみたりと、慣れないテレワークの環境に、アニメのバーチャル背景で少しでも楽しめる要素を取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。

アニメウォッチャー

北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士課程在籍。 KDエンタテインメント所属。 毎週約100本以上(再放送、配信含む)の全アニメを視聴し、全番組の感想をブログに掲載する活動を約5年前から継続しつつ、学術的な観点からアニメについて考察、研究している。 まんたんウェブやアニメ誌などでコラム連載や番組コメンテーターとして出演する傍ら、アニメ情報の監修で番組制作にも参加し、アニメビジネスのプランナーとしても活動中。

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