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月間最多タイの4勝を挙げた大谷翔平は自身初となる月間最優秀投手賞を手にできるのか?

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
6月に4勝1敗、防御率1.52の好成績を残したエンゼルスの大谷翔平(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 MLB移籍後、自身初となる月間4勝を挙げたロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。

 6月の4勝はアメリカン・リーグ最多タイで、こちらもまた自身初となる月間最優秀投手(Pitcher of the Month)の有力候補に挙げられている。

 今年6月に4勝を記録したアメリカン・リーグの投手には、大谷の他にもジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)など9投手がいる。

 この9投手の中で無敗だったのはジェイムソン・タイヨン(ニューヨーク・ヤンキース)とタイラー・ウェルズ(ボルティモア・オリオールズ)の2投手。強打のヤンキース打線の援護に大きく助けられたタイヨンの月間防御率は4.59と9投手の中で唯一3.50を上回っている。

 この9投手の中で月間防御率が最も優れているのはディエゴ・カスティーヨ(シアトル・マリナーズ)の11試合だが、中継ぎ投手のカスティーヨが投げた投球回数は12イニングで、先発は1試合もない。

 大谷の防御率は1.52で9投手中2位、1.59のロス・ストリップリング(トロント・ブルージェイズ)が続く。

 9投手の中で大谷の主要スタッツの順位は、奪三振数が38で2位(1位は40奪三振のニック・ピベッタ、ボストン・レッドソックス)、奪三振率は11.53の1位で、三振/四球率も5.43で2位(1位はカスティーヨの7.00)。

 6月に4勝を挙げた投手の中では大谷が月間最優秀投手賞に最も近い存在だと言える。

 大谷のライバルは月間4勝を挙げた9投手の中ではなく、月間2勝1敗のディラン・シーズ(シカゴ・ホワイトソックス)とシェーン・マクラナハン(タンパベイ・レイズ)の2投手となる。

シーズ:5先発2勝1敗、防御率0.33、27.1回、45奪三振(1位)、WHIP1.207

マクラナハン:5先発3勝1敗、防御率1.36、33.0回、42奪三振、WHIP0.697

大谷:5先発4勝1敗、防御率1.52、29.2回、38奪三振、WHIP0.978

 6月のアメリカン・リーグ月間最優秀投手賞の行方を占うと、リーグ最多の三振を奪い、驚異の月間防御率0.33を記録したシーズが本命、WHIP0.697のマクラナハンが対抗で、大谷はダークホース的な存在になりそうだ。

6月に4勝1敗、防御率1.52の好成績を残したエンゼルスの大谷翔平
6月に4勝1敗、防御率1.52の好成績を残したエンゼルスの大谷翔平写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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