6月11日のダイヤモンドバックス戦に先発登板したエンゼルスの大谷翔平は、5回を投げて、5安打、2四球、8奪三振、2失点と好投したが、メジャー移籍後初となるボークを1打者に投げる間に2度も取られた。大谷は勝利投手の権利を獲て降板したが、中継ぎが同点に追いつかれて、今季3勝目は手にできなかった。試合は延長の末、6対5でエンゼルスが勝利した。

 メジャーで1度もボークを取られたことがなかった大谷が、1打者に投げる間に2度もボークを宣告された。

 5回に死球と死球で打者を出し、2死走者1、2塁の場面で大谷は二塁へ牽制球を投げたようとした際に、足をプレートから外すよりも先に身体が動いたと判定されたようで、メジャー移籍後初となるボークを取られた。

 判定を不思議に感じた大谷は両腕を上げて、「なぜ?」といった感じのポーズを取り、ジョー・マドン監督もベンチから出てきて、審判に抗議したが、判定は覆らなかった。

 試合後に1つ目のボークを振り返った大谷は、「まだ(映像を)確認できていない。審判に聞いた感じでは(プレートから足を)外すよりも速く、上体が動いたという判断だったのかなとは思います」と説明した。

 2死走者2、3塁となり、今度は打者に対して投球する際に静止しなかったとして、2つ目のボークを取られ、3塁走者が生還。大谷は次のボールで空振り三振を奪ったが、スプリットが後逸して振り逃げとなり、この回2点目を許した。

 試合後の会見で、2つ目のボークは「直接、審判とは話していないので……。(試合後に)映像で振り返った感じでは、僕はそうでもなかったのかなと思いました。(捕手のカート・)スズキさんは、(走者が)一塁だったらボークではないと言われていたらしいので、止まっているか、止まっていないかではないのかなとは思います。どこをどう取ったのかは、まだはっきりしていない」とコメント。

 一人の打者に投げる間に、2度も納得できないボークを宣告されたことで、「久々にマウンドでイライラしてしまった」と明かした大谷は、「そこら辺、まだまだだなっていう感じ。どういう状況でも、しっかりと抑えることに徹することができれば良くなると思う」と反省した。

 2死から取られた2つのボークが2失点に繋がり、試合の結果に大きな影響を与えてしまった。

 「5回を投げ切ったという意味では、そこは1つ良かった」と大谷は言うが、2つのボークがなく、5回も無失点で切り抜けていれば、球数は90球に達していなかったので、6回も続投していた可能性も高い。6回に代わった投手が2点を失い、同点にしていたので、大谷が6回も投げていれば、今季3勝目も手にできていたのではないか?

 女房役のカート・スズキは「審判がボークと判断したのであれば、ボークになってしまう。彼らの判定にアジャストしていかないとならない」と言い、「今夜のショーヘイは、今までで一番感情を出していたけど、闘争心を出すのは悪いことではない」と口にした。

 審判の不可解な判定で、好投に水をさされる形となってしまったが、「終わったことなので正直、そんなに考えてもしょうがないかなというところもある……。そういう微妙なプレーのとき、もう少し冷静にいられるかどうかっていうのは、なにも野球だけではないですけど、日々そういう精神状態がつくれるようになれば、もっともっといいんじゃないかなと思ってます」と大谷は気持ちを切り替えた。

ダイヤモンドバックス戦で2度もボークを宣告された大谷翔平
ダイヤモンドバックス戦で2度もボークを宣告された大谷翔平写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ