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9度目のノーヒットノーラン試合でプレーしたシーガー。あの日本人投手が快挙達成した試合にも立ち会う

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
ドジャースのコーリーとマリナーズのカイルのシーガー兄弟(写真:三尾圭)

 5月19日(日本時間20日)にニューヨーク・ヤンキースのコリー・クルーバーがノーヒットノーランを達成したが、これはメジャーで今季6度目のノーヒットノーラン。今季は異常なハイペースでノーヒットノーランが達成されているが、シアトル・マリナーズのカイル・シーガーは、ノーヒットノーランの試合で9度もプレーする珍記録を樹立した。

 シーガーにとって9度目のノーヒッターは、クルーバーの前日――5月18日(日本時間19日)――のデトロイト・タイガース戦で、タイガースのスペンサー・ターンブルに無安打無得点に抑えられた試合。マリナーズは5月5日(日本時間6日)のボルチモア・オリオールズ戦でも、ジョン・ミーンズの前に無安打に終わり、今月だけでも2度のノーヒッターの餌食になっている。

 マリナーズ一筋でメジャー11年目のシーズンを迎えるシーガーは、2012年にフィリップ・ハンバー(当時シカゴ・ホワイトソックス)に完全試合を許したのを皮切りに、19年にはロサンゼルス・エンゼルス戦とヒューストン・アストロズ戦で継投によるノーヒッターも喰らっている。

 相手チームに合計5度のノーヒットノーランを許したシーガーは、マリナーズの投手による無安打無得点試合でも4度プレー。12年はフェリックス・ヘルナンデスと継投による2回、15年は岩隈久志、18年にジェームス・パクストンのノーヒッターに立ち会っている。

カイル・シーガーは2015年に岩隈久志がノーヒットノーランを達成した試合でもプレーしている。
カイル・シーガーは2015年に岩隈久志がノーヒットノーランを達成した試合でもプレーしている。写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 メジャーリーグで最も多くのノーヒットノーラン達成試合でプレーしたのは、オークランド・アスレチックスなど4球団で合計19年間プレーしたバート・キャンパネリスの11回。シーガーの9回は、「ミスター・オクトーバー」の異名を持つレジー・ジャクソンと、フェリペ・アルーと並ぶ歴代2位タイ。しかし、キャンパネリス、ジャクソン、アルーの3人は複数球団を渡り歩いて達成しており、同一球団での記録達成となるとシーガーがメジャー記録保持者となる。

 なお、キャンパネリスは現役引退後、1987年と88年に日本球界に渡り、西武ライオンズでコーチを務め、アルーも弟のマティ・アルーが74年から76年まで太平洋クラブライオンズでプレーした。

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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