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『復帰』は本気? 53歳のマイク・タイソンが迫力満点なミット打ちを披露

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
2004年ラスベガスでアリと一緒にK-1の試合を観戦するタイソン(三尾圭撮影)

 ボクシングの元世界ヘビー級統一チャンピオンのマイク・タイソンが、ド迫力なミット打ちをする動画を自身のツイッターにアップした。

 53歳のタイソンは『復帰』を目指してトレーニング中だと豪語。トレーニング映像を観ると、一撃必殺の強力パンチは健在で、とても50歳過ぎだとは思えない。タイソン自身も体調はすこぶる良いと『復帰』に自信をみせる。

 タイソンはプロボクサーとして、世界王者への復帰を目指している訳ではなく、彼が言う『復帰』とはチャリティー・マッチを指す。

 「ミット打ちで筋肉痛だ。リングに戻るためにハードな練習をしている。エキシビション・マッチで、3、4ラウンド戦える身体を取り戻せるように鍛えている。チャリティー・エキシビション・マッチでお金を集めて、俺のようにアル中のイカれた奴らやホームレスを助けたい」とラッパーのT.I.のインスタグラム・ライブに出演したタイソンは語っている。

 「今は2時間ほど有酸素運動をして、軽めのウエイトを250、300回繰り返している。その後はボクシングの練習で、30分ほどミット打ちをするんだ。調子は上がってきて、コンビネーション・パンチも打てるようになってきた」

 過去にはタイソンがWWEのリングに上がったり、K-1やPRIDEがタイソンの試合を組もうと何度も交渉をして、タイソンもK-1やPRIDEの会場を訪れたことが在るが、タイソンのエキシビション・マッチは日本の格闘技団体が舞台となる可能性もなくはない。

 2018年の年末にはRIZINが無敗のボクシング5階級王者のフロイド・メイウェザーと那須川天心のエキシビション・マッチを実現させて世界を驚かせた。

 そのメイウェザーは2017年夏にはUFCライト級王者(当時)のコナー・マクレガーとボクシングルールで対戦。この試合はUFCが共同開催者として名前を連ねたが、UFCのデイナ・ホワイト代表は元はボクシング業界の出身で、タイソンとも太いパイプを持っている。

 コカイン所持で逮捕歴があり、大麻農園を営むタイソンの来日には高い障壁が残るが、どんな舞台であっても50歳のタイソンの『復帰戦』が世界中から大きな注目を集めることだけは間違いなさそうだ。

2004年K-1ラスベガス大会でモハメド・アリと一緒にK-1のリングに上がったマイク・タイソン。タイソンの『復帰戦』の舞台は日本の格闘技団体のリングなのか?(PHOTO BY KIYOSHI MIO)
2004年K-1ラスベガス大会でモハメド・アリと一緒にK-1のリングに上がったマイク・タイソン。タイソンの『復帰戦』の舞台は日本の格闘技団体のリングなのか?(PHOTO BY KIYOSHI MIO)
スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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