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大谷、今季20号はトラウトと初の連続弾!大谷の活躍にティーン女子も大興奮

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
20号本塁打を放ち、マイク・トラウト(右)に迎えられる大谷翔平(三尾圭撮影)

 日本人メジャーリーガー新人選手初となるシーズン20本目のホームランが飛び出した。

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、9月15日(日本時間16日)のシアトル・マリナーズ戦に4番指名打者で先発出場。1回裏の攻撃で3番打者のマイク・トラウトが34号2点本塁打を放った直後に、今度は大谷がバックスクリーンへ20号ソロ本塁打を叩き込んだ。

 「初回に良い入り方ができた」と笑顔で記念すべき本塁打を振り返った大谷は、「すごく嬉しいけど、まだ終わってないので、明日からまた切り替えて頑張ります」とすぐに勝負師の顔に戻った。

メジャー1年目の日本人選手としては初となるシーズン20本目の本塁打を放つエンゼルスの大谷翔平(三尾圭撮影)
メジャー1年目の日本人選手としては初となるシーズン20本目の本塁打を放つエンゼルスの大谷翔平(三尾圭撮影)

 トラウトと大谷が連続本塁打を放ったのは、意外にもこれが初めて。メジャーリーグの公式ツイッターは、「ようやく実現した」トラウトと大谷が連続本塁打を放った様子を速報した。

 プレーオフの望みが消滅して「消化試合」だったにも関わらず、エンゼル・スタジアムには4万2292人ものファンが詰めかけた。

 ケガで欠場中のアルバート・プーホルスが夫人と設立した財団が人身売買撲滅運動を進めており、この活動を啓蒙するために試合後にはティーンの女子に大人気のニック・ジョナスのコンサートが行われた。

試合後に球場でコンサートを行った人気歌手のニック・ジョナス
試合後に球場でコンサートを行った人気歌手のニック・ジョナス

 球場には野球よりも試合後のコンサートを目当てにやって来たティーン女子も多かったが、初回からトラウト、大谷の連続弾で野球にあまり興味を持っていなかった女子たちのハートをがっしりと掴んだ。大谷のキュートな笑顔に魅了されたジョナス・ファンも多かったようで、大谷が打席に立つと黄色い歓声が飛んでいた。

 シーズン20本塁打は日本人メジャーリーガーの1年目としては初の快挙で、1年目に限らなくても松井秀喜(5度)しか達成したことがない。

 松井が最後に20本塁打以上を打ったのは、エンゼルスでプレーしていた2010年(21本塁打)のことで、松井と同じユニフォームを着た大谷が偉大な先輩に肩を並べた。

 「自分ではホームランバッターとは思っていない」と大谷は言うが、「(日本時代よりも)単純なパワーも、捉え方も確実に上がっている」とパワーアップしている実感はあると口にした。

 シーズンは残り13試合だが、打撃好調な大谷はどこまでホームラン記録を伸ばすのだろうか?

20号本塁打を放ち、チームメートから祝福される大谷翔平。今季はあと何回この光景を見られるだろうか?(三尾圭撮影)
20号本塁打を放ち、チームメートから祝福される大谷翔平。今季はあと何回この光景を見られるだろうか?(三尾圭撮影)
スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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