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若手スター選手が目白押し!ア・リーグNo.1の遊撃手は誰だ?

菊地慶剛スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師
マニー・マチャド選手の遊撃復帰でオールスター戦争いはさらに混迷を極めそうだ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 いよいよ現地時間の6月1日からオールスター戦のファン投票がスタートする。もちろん日本ではDH部門でノミネートされている大谷翔平選手の行方が最大の関心事になるのだろうが、それ以上に興味深く、熾烈な争いが予想されているのがア・リーグの遊撃手部門だ。現在このポジションほど若手スター選手がひしめいているところはないといっていい。

 これまでもカル・リプケンJr.選手、デレック・ジーター選手、アレックス・ロドリゲス選手──と、MLBでは走攻守揃った大型の若手有望選手たちが遊撃手として成功した例が多く、現在もその傾向が続いている。特にここ数年は各チームともに20代の有望遊撃手が次々に台頭し、まさに戦国模様を呈している。

 そんな中でメジャー昇格まで遊撃を守っていたものの、メジャー昇格後は三塁にコンバートされ2度のゴールドグローブ賞を獲得しているオリオールズのマニー・マチャド選手が今シーズンから遊撃に復帰しており、さらにその争いが白熱化している。果たして現時点でファンから最も評価を受け、ファン投票で1位に輝く選手は一体誰なのだろうか。

 個人的には有力候補は以下の7人に絞られているように思う。

 マニー・マチャド選手(オリオールズ):.326/16本塁打/45打点

 カルロス・コレア選手(アストロズ):.267/8本塁打/36打点

 フランシスコ・リンドア選手(インディアンス):.300/12本塁打/30打点

 デイディ・グレゴリウス選手(ヤンキース): .241/11本塁打/34打点

 アンドレルトン・シモンズ選手(エンゼルス):.335/4本塁打/32打点

 ザンダー・ボガーツ選手(レッドソックス):.283/8本塁打/28打点

 ジーン・セグラ選手(マリナーズ):.330/4本塁打/35打点

 全選手ともに20代で、しかもシモンズ選手とグレゴリウス選手以外すでにオールスター戦に選出されている選手ばかり。見劣りする選手は1人もいない。ただファン投票は今シーズンの成績だけではなく、所属チームの人気度なども含めそれぞれの認知度もかなり影響してくるので決して単純なものではない。

 それを踏まえても、現時点で最有力候補なのはやはりマチャド選手だろう。それを追うのが昨年ファン投票1位に輝いたコレア選手、また一昨年のワールドシリーズから一躍認知度が高まったリンドア選手ではないだろうか。もちろん人気チームに所属しているグレゴリウス選手、ボガーツ選手も侮れない存在だ。一方でシモンズ選手、セグラ選手はファン投票では厳しい戦いが強いられそうだが、今シーズンの成績を考えれば選手投票もしくは監督推薦で選出される可能性は十分にある。

 いずれにせよ遊撃手としてオールスター戦に参加できるのは3人程度だろう。果たしてこの7人の中から誰が選ばれることになるのだろうか。ぜひ大谷選手ともども注目して欲しいところだ。

スポーツライター/近畿大学・大阪国際大学非常勤講師

1993年から米国を拠点にライター活動を開始。95年の野茂投手のドジャース入りで本格的なスポーツ取材を始め、20年以上に渡り米国の4大プロスポーツをはじめ様々な競技のスポーツ取材を経験する。また取材を通じて多くの一流アスリートと交流しながらスポーツが持つ魅力、可能性を認識し、社会におけるスポーツが果たすべき役割を研究テーマにする。2017年から日本に拠点を移し取材活動を続ける傍ら、非常勤講師として近畿大学で教壇に立ち大学アスリートを対象にスポーツについて論じる。在米中は取材や個人旅行で全50州に足を運び、各地事情にも精通している。

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