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”森保ジャパン”アジアカップ26人の顔ぶれは

河治良幸スポーツジャーナリスト
(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

森保一監督はタイ戦後の同日、アジアカップに臨むメンバー26人が発表されました。怪我の回復が心配された三笘薫(ブライトン)や久保建英(レアル・ソシエダ)などが順当に招集された一方で、タイ戦にもスタメン出場していた田中碧(デュッセルドルフ)や鎌田大地(ラツィオ)、古橋亨梧(セルティック)など、何人かの常連メンバーが外れました。

タイ戦に向けては「元日タイ戦!”森保ジャパン”2024最初のスタメン予想」に書きましたが、そこからは鈴木彩艶(シント=トロイデン)などGK3人をはじめ、17人が入りました。

当初の予定は23人でしたが、大会に向けてレギュレーションが変わり、26人になったことで、前の方のメンバーが多くなっています。FWはパリ五輪世代の細谷真大(柏レイソル)を含む4人が選ばれていますが、決勝まで7試合を戦うことを想定すると、前田と浅野は左右のサイドアタッカーとしても考えられているはず。

また怪我が不安視されていた旗手怜央(セルティック)が入ったことも大きく、4ー2ー3ー1であればボランチ、左サイドハーフ、トップ下、4ー3ー3なら左のインサイドハーフと左ウイングをこなせるポリバレントな旗手の存在は貴重になりそうです。

中盤では佐野海舟(鹿島アントラーズ)の選出も注目でしょう。11月の活動で追加招集された佐野はタイ戦で正式に招集されて、フル出場で5−0の勝利に貢献しました。遠藤航(リバプール)と守田英正(スポルティング)が軸になるのは間違いないところですが、田中碧が外れた中盤は旗手を含めてもやや手薄なセクションになるため、佐野もかなりチャンスがありそうです。もし4人でカバーできない状況になれば、センターバックの谷口などがチョイスになってくるかもしれません。

またキャプテンに関しても遠藤が第一のキャプテンになりますが、これまで谷口彰悟(アル・ラーヤン)や中山雄太(ハダーズフィールド)、タイ戦では伊東純也(スタッド・ランス)と南野拓実(モナコ)が巻いており、遠藤を欠く状況にも対応できるプランをしているのは評価できるところです。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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