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U-19アジア選手権に臨む久保建英。秘める未来へ1つ1つ勝ち抜く。

河治良幸スポーツジャーナリスト
(写真:中西祐介/アフロスポーツ)

インドネシアで開幕したU-19アジア選手権の初戦である北朝鮮戦に臨むU-19日本代表。昨年は堂安律らとU-20W杯を経験した久保建英(横浜F・マリノス)だが、前回はアジア選手権の時点では1つ下のU-16で戦っていた。

今回は予選をかねる同大会を経験するにあたり、チームメートと戦いかたを共有しながら個人のクオリティも発揮して行くべくイメージを描いている。

初戦の相手となる北朝鮮に対して「チームとしても個人としても相手のストロングポイントをやっぱり球際とかくるイメージある」と言う久保は「そういうところでも負けないようにとみんなで話しているので、そういうところで負けないように気をつけていきたいと思います」と語る。

ただ、球際で強くと言っても北朝鮮は強いだけでなく狡猾なところもあり、レフェリングの基準もJリーグと違ってくる部分もある。その中で久保は「強く行くところは強くいって、冷静さも失わないようにしていければいいかなと思います」と展望する。

その久保と昨年ともにU-20W杯で戦った堂安律はウルグアイ相手にA代表初ゴール。その堂安は「(久保)建英もいると思いますけど、(U-20では)通用するメンバーばっかりだと思うので、ただそこじゃなく、2年後、3年後目指して欲しい」とエールを贈っていたが、久保「今は自分がこの大会に、初戦に集中したいので、終わってから何か話すことはあるかもしれないですけど、まずは明日の試合に集中するだけです」と地に足をつけて1つ1つ勝利を目指し、1つ区切りがついたところで中長期のことは考えたいようだ。

「結果が全ての世界に自分が入り始めたところなので、リーグ戦というのもそうですけど、こういうトーナメントになるとより一発勝負になってくる」

そういうところでの「経験値を今後に蓄えるというのも必要ですし、今回そこをどういう風に過ごして行くか」と思い描く久保がまずは北朝鮮を相手にどう言ったプレーを仲間と表現して、勝利に導く活躍ができるか注目したい。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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