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レクサスが新型ESを世界初公開【動画あり】

河口まなぶ自動車ジャーナリスト
撮影:レクサスインターナショナル

 レクサスは本日から始まる上海モーターショーで、同社の基幹モデルである「ES」をフェイスリフトして新型とし世界初公開した。

 「ES」はレクサスがアメリカでブランドをスタートさせた際に、最上級モデルである「LS」とともにラインナップされた量販モデルで、同ブランドのアメリカにおける成長と躍進を支えてきた経緯を持つ。

 現在のモデルは2018年に送り出された7代目モデルで、登場当時は世界初のデジタルアウターミラーを採用するなどして話題を呼んだ。

 今回のフェイスリフトにおいては、

1.静粛性と乗り心地性能の向上と走行性能の進化

2.ESの特徴であるエレガントなデザインをモダンに進化

3.進化した「Lexus Safty System+」を含む、先進安全技術の採用

を実現したという。

 まず静粛性と乗り心地性能の向上と走行性能の進化に関しては、Fスポーツのサスペンションに最新の制御を導入。合わせてリアのサスペンションの剛性を向上した他、ブレーキのコントロール性を向上させて走りをドライバーの意図に忠実でリニアなものとした。

 さらにESの特徴であるエレガントなデザインをモダンに進化、という点に関しては、フロントのスピンドルグリル内のデザインをLEXUSのLの字をモチーフとしたメッシュパターンへと変更。合わせてヘッドライトを他の最新モデルと同じように薄型とし、3眼タイプの高機能版ではブレードスキャン式アダプティブハイビームであるAHSを採用した。さらにアルミホイールは全てのタイプで新デザインを採用した。

 またボディカラーでは同社のコンパクトFRサルーンであるISで新たに採用したソニックイリジウム、ソニッククロムという2色をESでも展開。合わせてインテリアカラーではヘーゼルを新規採用した他、ブラウン系でグレイッシュなトーンのモーブを新規開発した。

 インテリアでは時代の流れに合わせてマルチメディアシステムをタッチディスプレイ化。ドライバー方向に傾けることで操作性を向上している。

 そして先進安全技術の採用に関しては、Lexus Safty System+」の機能を充実。プリクラッシュセーフティの対応領域を拡大。またレーントレーシングアシストをより広範囲に対応させ途切れ難いものとした他、レーダークルーズコントロールにカーブ速度抑制機能を採用。さらにドライバーに異常がある際に、ホーンとハザードで異常を報知しながら自車線内に停止するドライバー異常時対応システムも採用した。

 レクサスでは先に、ミドルクラスの「GS」を廃止。次期モデルを用意しないなど、世界的にセダン市場が低迷している時代だが、そうした中にあって果たしてレクサスの新型ESの販売はどのように推移していくのか? その動きに注目したい1台である。

自動車ジャーナリスト

1970年5月9日茨城県生まれAB型。日大芸術学部文芸学科卒業後、自動車雑誌アルバイトを経てフリーの自動車ジャーナリストに。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。YouTubeで独自の動画チャンネル「LOVECARS!TV!」(登録者数50万人)を持つ。

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