SUV全盛、の2018年を動画で振り返る・前編

筆者撮影

 年末なので、2018年の自動車を振り返ろう、と思い今年の自動車における様々を思い返してみた。すると技術面では、自動運転につながる運転支援システムが当たり前になりつつあることや、今後10年前後で内燃機関のみ搭載するモデルを排除することを宣言する国があったり、ラインナップの全てで電動化を図る宣言をする自動車メーカーがあったり、シェアリングがかなり本格化するような話になっていたり、コネクテッドと称してクルマにも「つながる」性能が求められたりと、いわゆるCASE(コネクテッド/オートノマス/シェアリング/エレクトリック)がキーワードとなった。企業に関しては、いうまでもなく国産自動車メーカーの完成車検査問題が大きなトピックとして挙げられるし、年末には日産自動車のカルロス・ゴーン氏の逮捕という衝撃的な事件も起こった。

 が、そうした中で商品そのものを振り返ってみると、今年の自動車業界の上記の動きとはまた異なっていて、とにかく現実的なことが分かる。実際に今年を振り返ってみると、本当にSUVが全盛の1年だったと感じた。筆者自身、国内外の試乗会で様々なクルマに試乗し、1年間では200台以上を試乗するが、今年試乗したSUVを数えてみると約40台程度と、やく2割がSUVということになる。

 ということで、今年試乗したSUVを筆者のYouTubeチャンネル「LOVECARS!TV!」で収録した動画とともに振り返ってみたい。

 2018年でまず挙げておきたいのは、2017年末に登場したマツダCX-8だ。

 というのも、このモデルの動画は2017年12月に公開したにも関わらず、筆者のYouTubeチャンネルにおいて、2018年で最も再生回数の多い動画(再生回数56万回以上)となり、同チャンネルで開催したLOVAECARS!TV! Car Of The Year2018でも、総投票数6333票のうちの1633票を獲得して見事イヤーカーに輝いた。

 ちなみに筆者は日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員を務めているが、筆者の今年の10点を投じたクルマもこのCX-8だった。理由はCX-8が、イマドキのユーザーが求める要素を全て備えているから。デザイン、クオリティ、燃費と動力性能を両立するディーゼルエンジン、ミニバンに取って代わる3列シートを備えること、運転支援を含めた安全装備の充実等、全てを満たしつつも300万円台で提供し、最も高いモデルでも400万円代で購入できるという極めて高い商品性を評価したからだった。

 

 2018年に入って最初に試乗したSUVは、1月にポルトガルのリスボンで国際試乗会が開催されたBMWの新型X2だった。このモデルはBMWのXシリーズの中で最もコンパクトなX1の、くーぺ版的な位置付けにある。このモデルは今年のBMWのイチオシのモデルとして、のちに上陸したモデルだ。

このモデルは今年の4月に日本導入がなされ、その後日本カー・オブ・ザ・イヤーのエモーショナル賞を獲得した。SUVブームに乗っただけでなく、さらにSUVの派生モデルとしてクーペ的な位置付けを開拓する辺り、隙間を見つけて市場を広げるのが得意なドイツブランドらしい展開と言える。

 そして次に試乗したのは三菱エクリプスクロス。このモデルは三菱としては実に4年ぶりとなる新型車となった1台。激戦区であるコンパクトSUV市場に三菱が送り込んだ意欲作だった。このモデルはマーケティングの一環としてナイトショールームというYouTubeライブを1ヶ月毎夜行なったが、筆者もそこに参加する際に強い要望として試乗をお願いした。しかし当時はまだナンバープレートがなかったため、袖ヶ浦フォレストレースウェイでの試乗となった。その際に撮影したこの動画は、エクリプスクロスのサーキット動画としては唯一となった。

またさらにその後、北海道で開催された雪上試乗会でもエクリプスクロスを走らせ、ここでも雪上での印象を語っている。

 そしてついに三菱エクリプスクロスの公道試乗を公開。サーキットや雪上で好印象だったこのモデルの公道での印象は、なかなか悪くないものだったことを伝えている。

 

 さらにその後、今年試乗した中でも相当に大きな衝撃を与えた1台としてあげられるボルボXC40に試乗した。ご存知の通り、ボルボXC40は2018-2019年の日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた1台で、その実力の高さはかなりのもの。その様子は初めて触れた動画からも確認できる。

 その後試乗したのがジャガーの最もコンパクトなSUVであるE-PACE。同じグループのレンジローバー・イヴォーグと基本メカニズムをともにするベイビージャガーは、他と比べるとスポーティなテイストが個性的な一台だった。

 さらに5月には、改めてメルセデス・ベンツGクラスに試乗した。これは以前から販売されてきたモデルだし、いわゆるSUVではなくクロスカントリービークルだが、現代のSUVブームの素地を作ったとも言える存在。そしてこの後にフルモデルチェンジ級の新型が登場することから、リファレンスとして触れる機会を得た1台だった。改めて乗ってみると、このクルマがいかに本格的なオフローダーかということを知らされたのだった。

 

 さらに6月には、前年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したボルボXC60に、待望だったディーゼルモデルが準備され、試乗する機会を得た。XC60はすでに前年にその良さを伝えていたが、この時のディーゼルエンジン搭載モデルこそが本命。実際に試乗してみると、まさに本命であることを動画でも伝えている。

 そして次に試乗したのはマツダCX-3。これも新登場したモデルではないが、最近のマツダはご存知の通り、地道な改良を重ねて常に商品性を高く保つのが基本となっている。そうした中でこのCX-3は、登場から実に4度目となる商品改良を行ったモデルだ。実際にその効果は感じられる一方で、細かなところを潰していくと他の部分の気になる点が出てくることを動画では伝えている。

 

 さらにその後は3月にニューヨークショーで登場したスバル新型フォレスターの、ナンバーが装着される前の事前試乗が伊豆サイクルスポーツセンターで開催され、これを取材・撮影して動画を公開した。まずは話題のe-BOXER、いわゆるマイルドハイブリッドモデルの試乗動画を公開。

 

 さらに2.5Lの水平対向4気筒NAエンジンを搭載した、プレミアムの試乗をお届けした。合わせてオフロードでの走破性も動画でお伝えしている。

 

 そして7月には、大きな話題を呼んでいたスズキ・ジムニーの試乗会が開催された。ジムニーもSUVというよりクロスカントリー4WDだが、このSUVブームの中にあって、やはり以前よりも確実に注目されるモデルだったと言える。加えてジムニーの場合は、デザイン的なインパクトを備えていたこともあって、これまでのジムニーユーザーとは異なる層に確実に注目されたとも言える。そんなジムニーの試乗会で撮影したジムニーとジムニーシエラの試乗動画を公開した。

 

 さらにジムニーのオフロード性能を試す動画も公開した。

 

 そして7月にはシトロエンから派生したフレンチラグジュアリーブランドであるDSの送り出すSUVである、DS7クロスバックの試乗動画を公開した。このモデルは、デザイン的にも他の何にも似てない世界観を提示した個性派で、その走りに関しても、フロントのカメラが路面の凹凸をスキャンして、それに応じてサスペンションの減衰力を調整する機能をもつなど、独自の技術を駆使した内容となっていた。

 

 8月になると、度々紹介してきたスバル新型フォレスターの2.5Lエンジン搭載車X-BREAKに、ついにナンバープレートが装着されたことを受けて初めての公道試乗動画をお届けした。

 そして9月には、メルセデス・ベンツ新型Gクラスの試乗動画を公開。大幅なモデルチェンジとなったこの新型は、古き良き先代Gクラスの良さと、新型ならではの装備が施されて、走りや快適性が大きく進化しながらも、どこか懐かしい味わいがあることを伝えている。

 

 またこの後、スバル新型フォレスターの目玉モデルであるe-BOXER搭載モデルをついに公道で試す機会を得た。実際に公道で試乗してみると、モーターによるアシストがほんのりと感じられる新たな乗り味がそこにあったのだった。

 

後編に続く→https://news.yahoo.co.jp/byline/kawaguchimanabu/20181231-00109684/