Yahoo!ニュース

前半2対1でリード――コンフェデ杯・日本×イタリア

川端康生フリーライター

本田、香川のゴールで2得点!

「予想外」というか、「期待以上」というか、前半は意外な展開だった。

日本のブラジル戦があまりにひどかったから、そしてイタリアのメキシコ戦があまりに素晴らしかったから……“惨劇”もあり得ると覚悟して臨んでいたからだ。

ところが、始まってみれば(攻守にわたって)日本がイタリアを圧倒。

ブラジル戦ではほとんど存在感を示せなかった香川、長友、それに長谷部、遠藤の両ボランチが、前へのベクトルを出し続け、ほぼ敵陣でゲームを進めた。

そんな中で、相手のミスから岡崎がPKを獲得。これを本田が(オーストラリア戦とは違ってグランダーで右隅に)決めて先制。

さらにセットプレーの流れから香川が蹴り込んで2点をリードした。

とにかく(腰が引け、首をすくめていたブラジル戦とは違い)キックオフから心身ともにテンションが高く、ハイテンポでプレーを続けていた。

集中力と運動量がどこまで続くか――試合の焦点がそこに移り始めた頃、イタリアの反撃が始まる。

コーナーキックから1点を返した後、前半終了間際になって日本ゴールに襲いかかってきた(ポストに当たるシュートもあった)。

どうする? ザッケローニ監督

1対2。

日本はリードしたままハーフタイムに入った。後半はイタリアのプレッシャーはさらに強くなるだろう。

となると焦点は……ザッケローニ監督がどうするか?

実は、アジア予選の終盤から内心に浮びあがりつつある疑念があった。それがブラジル戦でかなり大きくなっていた。

残り45分。ザッケローニ監督がどうするか?

それは膨らみつつある疑念――ザッケローニ監督をどうするか? の答えになるかもしれない。

フリーライター

1965年生まれ。早稲田大学中退後、『週刊宝石』にて経済を中心に社会、芸能、スポーツなどを取材。1990年以後はスポーツ誌を中心に一般誌、ビジネス誌などで執筆。著書に『冒険者たち』(学研)、『星屑たち』(双葉社)、『日韓ワールドカップの覚書』(講談社)、『東京マラソンの舞台裏』(枻出版)など。

誰がパスをつなぐのか

税込330円/月初月無料投稿頻度:隔週1回程度(不定期)

日本サッカーの「過去」を振り返り、「現在」を検証し、そして「未来」を模索します。フォーカスを当てるのは「ピッチの中」から「スタジアムの外」、さらには「経営」や「地域」「文化」まで。「日本サッカー」について共に考え、語り尽くしましょう。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

川端康生の最近の記事