子どもが新型コロナに感染しないためには? 学校再開で徹底したいトイレ対応

(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

文部科学省が2020年(令和2年)3月24日に公表した「新型コロナウイルス感染症に対応した学校再開ガイドライン」(以下、学校再開ガイドライン)によると感染症対策のポイントは「感染源を絶つこと」「感染経路を絶つこと」「抵抗力を高めること」となっています。

子どもは、感染したとしても無症状または症状は軽いと考えられていますが、高齢者等を含む家族内感染を引き起こし、クラスター(集団)感染連鎖のきっかけとなる可能性などを指摘する海外論文などもあると言われています。

このような状況を踏まえると、学校再開後は、学校でのトイレの衛生管理がとても重要になってきます。新型コロナウイルス感染症対策専門家会議からは、保健管理や環境衛生を良好に保つような取組を進めていくとともに、咳エチケットや手洗いなどの基本的な感染症対策を徹底することが重要であるとの考え方が示されました。

そこで今回は、保護者や小学校の教職員に知っておいていただきたい学校トイレの対応を5つにまとめました。教職員間での情報共有や子どもの指導などに活用してもらえたらありがたいです。

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1.食事前とトイレ後の手洗い

感染経路を絶つために手洗いの徹底は不可欠です。最低限実施してほしい手洗いのタイミングは、食事前とトイレ後です。もちろん汚れたものに触れた場合は、手洗いが必要です。

学校再開ガイドラインによると、学校給食に関する項目において「給食当番はもとより,児童生徒等全員が食事の前の手洗いを徹底すること」という記述があります。これに加えて、トイレの後の手洗いも重要だと考えます。

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2.手洗いの9ステップ

手洗いについては、様々な文献や資料がありますが、ここでは伊与亨氏(北里大学)の資料を参考にして9ステップとしました。また「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説(日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会)」を参考にして、手を洗った後は、水を拭き取ってしっかり乾燥させること、手を拭くのは個人持ちのせいけつなハンカチや布タオルあるいはペーパータオルが望ましいこと、タオルを共有することは避けることとしました。

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3.手洗いでウイルスが残りやすい部分

前述の伊与氏の資料に記述されている手洗いの方法をイラストに示しました。

手洗いの洗い残しが多いのは、爪、指先、指の間、親指と人差し指の間、手首です。爪を短く切っておくことも必要と指摘されています。

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4.トイレ消毒の8箇所

学校再開ガイドラインには「特に多くの児童生徒等が手を触れる箇所(ドアノブ、手すり、スイッチなど)は、適宜、消毒液(消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウム等)を使用して清掃を行うなどして環境衛生を良好に保つ」という記述があります。

ここで例示されている「ドアノブ、手すり、スイッチ」に「ふた、便座、洗浄レバー・ボタン、トイレットペーパーホルダー、蛇口」を加えて計8箇所にしました。

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5.トイレも換気が大事

集団感染リスクの条件の1つとして「換気の悪い密閉空間」が挙げられています。そのため、換気を徹底することが必要です。学校再開ガイドラインには「教室等のこまめな換気を実施すること(可能であれば2方向の窓を同時に開けること)」となっているため、トイレも同様の対応が必要と考えます。

トイレには換気扇やガラリ(ドアや窓に設けた換気するための通気口)などがある場合が多いと思いますが、汚れたままになっていませんか?これらにホコリが詰まっていると空気が効率的に流れなくなるので、清掃して適切に機能させることが必要です。

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