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暖かい年末年始 大晦日の東京は16度予想

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
12月31日(大晦日)の全国の天気予報、ウェザーマップ作画

 年末年始は暖かい空気に覆われて、全国的に気温が高くなる見通しです。31日(大晦日)の最高気温は札幌で4度、東京で16度、福岡で14度など、平年を3度~5度くらい上回る予想です。沖縄は夏日となる可能性もあります。

冷えるクリスマスでも

 24日(日)は全国的に気温が低く、北海道は日中も氷点下の真冬日、東京は10度に届きませんでした。すっぽりと寒気に覆われた日本列島、今夜は一段と冷え込みそうです。

 ただ、今後は、寒気は遠ざかり、28日(木)頃からは暖かい空気が優勢になるでしょう。先週の予想と比べても気温が高くなる可能性が高くなりました。少なくとも年内は強い寒気はなさそうです。

【上空1,500メートル付近の気温予想図】5日間平均(12/30~1/3)、ウェザーマップ作画、筆者加工
【上空1,500メートル付近の気温予想図】5日間平均(12/30~1/3)、ウェザーマップ作画、筆者加工

大晦日の東京は16度予想

 今頃は底冷えする寒さは普通ですが、31日の東京は16度まで上がる予想です。大晦日の気温を調べてみると、15度を超えたのは過去147年間のうち11年です。平均すると15年に一度程度の頻度となりますが、最近では2019年の大晦日に、最高気温16.5度という記録があります。

 一年を通しても気温の高い一年でした。東京の年平均気温は17.7度(12/23まで)となり、過去147年間で最も高くなりました。一番暑かったのは7月26日(水)の37.7度です。

【東京】年平均気温の経年変化グラフ(上)、2023年で最も暑かった日の天気図(下)、筆者作成
【東京】年平均気温の経年変化グラフ(上)、2023年で最も暑かった日の天気図(下)、筆者作成

 大晦日の暖かさは今年一年を象徴するような気がしています。

【参考資料】

気象庁:2週間気温予報解説資料、2023年12月24日

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは117冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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