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静岡県を含む東海地方 早い梅雨入りでも梅雨明けは平年並みか

伊藤麻衣気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
(提供:アフロ)

東海地方は5月16日に梅雨入りしてからたびたび大雨になっています。27日木曜日も静岡県は大雨になりそうです。

27日は雨の時間は短いが大雨・平地でも雨量多くなる

27日午前9時の予想天気図を見ると、低気圧が西日本に予想されています。低気圧に向かって非常に湿った空気が流れ込むため、低気圧や前線の雨雲が発達しそうです。

27日朝9時の予想天気図(提供:ウェザーマップ) 筆者一部加筆
27日朝9時の予想天気図(提供:ウェザーマップ) 筆者一部加筆

天気の変化を3時間ごとに見ていくと、午前6時ごろには広く降りだすでしょう。夜には雨が止むため、降る時間は半日ほどです。時間は短いですが、土砂降りです。

27日の時系列予報(提供:ウェザーマップ)
27日の時系列予報(提供:ウェザーマップ)

予想される雨の量は27日夕方までの24時間に多いところで

西部・中部・東部 180ミリ

伊豆       200ミリ

数字だけ見ると先週の木曜日から金曜日の大雨と大きく変わりません。ただ今回は低気圧の動きが早く、半日という短い時間で一気に雨量が多くなるのが特徴です。加えて今回は平地でも雨が多くなる可能性があります。

平地で短い時間に雨量が多いときには低い土地は浸水が起こりやすいです。注意・警戒をしてください。

梅雨明けはどうなる? 3か月予報

今後の天気はどうなるのか、5月25日に3か月予報が発表されました。

東海地方3か月予報(気象庁HPより)
東海地方3か月予報(気象庁HPより)

6月

6月は一年の中でも比較的雨の多い月ですが、その6月の平年よりも雨の量が多くなる可能性があります。太平洋高気圧が日本の南に張り出し、その縁を回った湿った空気が流れ込みやすいでしょう。6月に入ってもたびたび大雨になりそうです。

6月は高気圧の縁を回り湿った空気が流れ込みやすい  気象庁3か月予報資料 地上気圧・偏差に筆者加筆
6月は高気圧の縁を回り湿った空気が流れ込みやすい  気象庁3か月予報資料 地上気圧・偏差に筆者加筆

7月

7月の降水量は平年並みと予想されています。

今年はいつもの年よりもかなり早い梅雨入り(東海地方は観測を始めてから2番目に早い梅雨入り)でしたが、梅雨明けは平年から大きくかけ離れることはなさそうです。

梅雨入りが早かったのは太平洋高気圧の北への張り出しがいつもより強かったためです。今後は、日本の南で西への張り出しが強いですが、北への張り出しが比較的ゆっくりで、このため梅雨前線の影響を長く受けそうです。

梅雨入りが早かったですが、梅雨明けは平年と同じくらいになりそうです。

7月は太平洋高気圧が南の海上で西に張り出しを強める 気象庁3か月予報資料 500hPa高度・偏差に筆者加筆
7月は太平洋高気圧が南の海上で西に張り出しを強める 気象庁3か月予報資料 500hPa高度・偏差に筆者加筆

8月

気温はほぼ平年並みが予想されています。ただまだこの予想は大きく変わる可能性があります。

夏にオホーツク海で高気圧が居座ると、北日本や東日本は冷たい北東からの風(やませ)が吹き、気温が上がらずぐづつく、不順な天候となります。現段階でオホーツク海高気圧が出現する予想も資料で出てきています。ただし予想精度が低いため、この計算をそのまま盛り込むことをせず、平年並みとしています。今後の最新の予想を確認してください。

8月はオホーツク海で気圧が高めに予想されている 気象庁3か月予報資料 地上気圧・偏差に筆者加筆
8月はオホーツク海で気圧が高めに予想されている 気象庁3か月予報資料 地上気圧・偏差に筆者加筆

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

静岡県御前崎市出身。2011年に気象予報士資格を取得。2014年にNHK広島放送局で気象キャスターをはじめ、2017年からは地元のNHK静岡で気象キャスターを務める。たっぷり静岡(平日・午後6時10分~)に出演。地域に根ざした天気や、天気というフィルターを通すと気づく静岡の魅力をお伝えします。

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