欅坂46・日向坂46の映画は表裏一体の映画なので、できればどっちも見るという選択肢でお願いしたい

欅坂46・日向坂46、映画公式Twitterアイコン

欅坂46・日向坂46、それぞれのドキュメンタリー映画が公開され、すでにどちらもヒットしていることはみなさんご存じのことかと思います。

映画『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』公式サイト

日向坂46ドキュメンタリー映画 3年目のデビュー

どちらの映画もあまり事前情報を見ることなく見にいったのですが、両方見ないことには始まらないんだろうなという予感は的中しました。

欅坂46が始まったことで坂道グループという看板ができた欅坂46と欅坂の派生グループであるひらがなけやき坂から始まった日向坂46。

要するにどちらも坂道グループの一員でありながら、元は同じ輪の中にいたメンバーたちの2つの物語です。またスタッフ陣の中にも、兼務の人もいたし、今もいるわけです。

少しまわりくどい言い方をしているのには理由があって、欅坂46の映画には基本的には日向坂46(ひらがなけやき坂)のメンバーはほぼ出てこないし、日向坂46の映画にも欅坂46のメンバーは基本出てこないんです(ひとりもっとややこしいメンバーがいますが、今回はその話は必要ないでしょう)。

これはどうにも不自然な作りなのですが、2つの物語を両方見終わってみれば、実にすっきりする作りになっています。

つまり、どちらかしか見ない人にとっては、もう片方の物語は、まあ不要といえば不要ですし、両方見るような人は、わざわざ説明なんかしなくてもいいわけです。

だからというわけではないのですが、やはりこの2つの物語は、実に表裏一体で、それを理解するには、とにかく2つの映画を両方見るしかないわけです。

欅坂46と日向坂46、両方に興味がなければ抱かないような疑問は、両方の映画を見ればわかる。いや、少なくとも納得感を得るための材料はならべてくれているわけです。この姿勢は(2人の監督の)実に真摯な姿勢だと思います。

それがいちばん象徴的なのは、2018年1月の武道館ライブです。

この武道館ライブは欅坂46から見れば、急遽キャンセルしたライブ。日向坂46(ひらがなけやき坂)から見れば、急遽1日から3日に増えたライブです。というのも、この武道館ライブはそもそもは欅坂46が2日間、ひらがなけやき坂が1日という日程だったのです。

その日程が欅坂46のセンターである平手友梨奈の前年の紅白でのケガを理由に、ひらがなけやき坂3日間のライブに変更されたわけです。

でも、この日程変更にはあれやこれやとつっこみを入れることが可能でした。過去のことなので、乱暴に言いますが、3日間とも合同ライブにするとか、センター不在でも欅坂46はライブやってもよかったんじゃないか?とか、2日間はきついから1日欅坂46に変更するとか、そういう感じのことですね。

でも、2つの物語を見終わってみれば、やはりあの時、欅坂46は全部キャンセル、ひらがなけやき坂は3日間ライブをやるという選択肢しかなかったことがわかるのです。

なぜそうなったのか?というクリティカルな理由は、それぞれが(当時から)独立して活動していたグループですから、それぞれ独立して存在しています。つまり、そういうものを中途半端に混ぜると、むしろ伝えたいことがちゃんと伝わらないわけです。

そして、当時の事情をわかっている人たちであれば、きっとどっちの物語も見てくれるのはないかと期待するのは、実に悪くない考え方です。

そして、今ふたつのグループはまったく違う局面を迎えていますが、それも実に今に始まったことではないことが、2つの映画を見終わるとわかります。

ちょっとくどい感じで、もう1回言いましょう。

* 欅坂46と日向坂46の物語はそれぞれ独立している

* しかし、その始まりの時期は同じ輪にあった

* だから映画もそれを反映する構成になっている

こういうことだと思うのです。

そして、アイドルを見るという楽しさという意味では、やはり2つの物語をどっちも愛でるというのが、実にその醍醐味なのだと思います。

1つの局面にどう対応するかで、その後の道はこんなにも変わってしまうのですから。

日向坂46はひらがなけやき坂から改名し、欅坂46は櫻坂46に改名することが発表されました。もう欅坂という名前のグループは存在しなくなることが決まっています。

それでも、欅坂46という名前に集まった人たち、そしてその欅坂46にあこがれて集まった人たちがいたということは、心に強く記憶しておきたいのです。

ということで、この記事を読んでしまったみなさんは、ぜひどちらの映画もご覧ください。