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スマホ全キャリア周波数対応問題をメーカー関係者に直撃 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.465

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2022/04/23(vol.465)

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《目次》

1.スマホ全キャリア周波数対応問題をメーカー関係者に直撃

-----「これ以上、面倒なことはしないで欲しい」と本音

2.エリア限定乗り放題サービス「mobi」が22エリアに拡大

------子どもの送り迎え需要を開拓できるか

3.KDDIらが都市連動型メタバースの課題を提起

-----「プレメタバース」から「真のメタバース」へ

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.スマホ全キャリア周波数対応問題をメーカー関係者に直撃

-----「これ以上、面倒なことはしないで欲しい」と本音

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今週、メーカーの人に会う機会があったので、「ぶっちゃけ、総務省の周波数問題をどう見ていますか」と質問したところ、とても困惑している様子だった。

有識者は「キャリアがメーカーに対して、他キャリアの周波数に対応しないように圧力をかけているのではないか」とキャリアを悪者のようにしようとしているが、メーカー関係者は「そんなことは言われたことはない」と真っ向から否定する。

総務省の議論では欧州や韓国で流通しているスマートフォンはすべてのキャリアに対応している。「日本もそうすべきだ」という論調にしようとしているが、そもそも欧州や韓国では、割り当てられているバンドの種類も少なく、またかなり近いバンドとなっている。つまり、日本に比べて各キャリアに割り当てられているバンドに対応しやすい環境が整っているのだ。

メーカーの幹部は「総務省は、あちこち離れたバンドをキャリアに割り当てるから、我々が対応するのに苦労している。これ以上、変なことはしないで欲しい」と本音を漏らす。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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