豪華なチャーシュー4種に軍鶏ダシ! 新宿の塩ラーメンの名店「麺屋 翔」が創業14年で初のリニューアル
JR新宿駅から徒歩9分。
ラーメン激戦区で知られる小滝橋通りから路地を一本入って進むと、新宿を代表する塩ラーメンの名店が見えてくる。「麺屋 翔 本店」である。
「麺屋 翔」は「池袋ひかり町ラーメン名作座」での営業を経て、2007年4月に西新宿にオープンしたお店。
店主・大橋望さんは札幌の大学を卒業後、帯広の会社に就職したが、ラーメン店を始めた姉に影響され25歳のときに退職。上京して姉が共同経営者として働いていたラーメン店で修業を始め、ラーメンの世界に飛び込んだ。
大激戦区にオープンしたこともあり、開店当初はなかなか店が軌道に乗らず、一時はファミレスでアルバイトをしなくては続かないほどに売上が落ち込んだ。
そんな状況の中、2011年に「愛の貧乏脱出大作戦」に出演し、「麺屋こうじグループ」の田代浩二さんに出会ったことでラーメンに対する考え方が変わり、一から店を立て直す。のちに行列のできる大人気店に成長した。
看板メニューは「香彩鶏だし塩らーめん」。
今年1月にはカップラーメン化されるほどの大人気メニューで、長らく「麺屋 翔」を支えてきたが、この3月、創業14年にして初めてラーメンをリニューアルした。
西新宿は日本を代表するオフィス街だが、テレワークが増えたことで街の人の数は激減。「麺屋 翔」も売上に大打撃を受けた。以前のように客足が戻るかも分からない中、これまでのラーメンを提供し続けるのではなく、さらにブラッシュアップし、新たな来店客の獲得やリピートに繋がる一杯を開発する必要があった。
「1年間コロナ禍で営業を続けてきましたが、その中で原点に戻ることができ、改めて一つのらーめんを突き詰めることに向き合おうと考えました」(大橋店主)
3月1日から登場する新メニューは「軍鶏塩らーめん」。
軍鶏の旨味がとにかくストロングな一杯だ。ここにまろやかな塩ダレが絡み、印象的な美味しさを放つ。
鶏油は東京軍鶏、博多地鶏、京桜をブレンドし、さらにリッチな味わいに。
「特製」トッピングにはチャーシュー4種類とワンタンが付く。これが凄い。
茨城産「常陸の輝き」、山内農場から取り寄せたバラ肉、肩ロース、つくば鶏の胸肉を、それぞれ煮豚、吊るし焼き、低温調理などで調理している。それぞれがスープにマッチしながらも、食べるたびに味わいが変化し、驚きの連続だ。
何とも豪華な一杯で、満を持して大リニューアルを果たした。
「一度食べたらまた食べたくなる。あっさりしながらも印象深い一杯を目指して、細部までこだわって作りました。今まで支え、応援してくださったお客様はじめ関係者の方々の期待にさらに応えたいです」(大橋店主)
自信を持ってオススメできる豪華な一杯。ぜひご堪能いただきたい。
麺屋 翔 本店
東京都新宿区西新宿7-22-34
03-3364-5787
※写真はすべて筆者による撮影