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暖冬で花粉の飛散が早まる? 早めの対策を

平野貴久気象解説者/気象予報士/防災士/ウェザーマップ所属
1月27日の仙台市内のスギ林 全体が赤みを帯びている(筆者撮影)

 今年も間もなく花粉シーズンに入りますが、この冬の「暖冬」が飛散時期に影響する可能性があります。

 スギの雄花は、11月ごろまでに完成し、中に大量の花粉が作られます。その後、休眠状態に入り、一定期間低温にさらされることで休眠から覚め、開花の準備期間に入ります。そして、準備期間の気温が高いほど、開花、すなわち飛散が早まるとされています。この点、桜と非常によく似ています。

今年は準備期間の気温が高め

 12月29日~1月27日までの30日間の平均気温の平年差を見ると、全国的に高く、西日本や東日本では3℃以上高くなっているところもあります。開花の準備期間の気温が高いというわけです。昨日(1月27日)、仙台市内のスギ林に出向いたところ、まだ1月ではあるものの、雄花が大きく成長しているような印象を受けました。

12月29日~1月27日までの30日間の平均気温の平年差(気象庁ホームページより)
12月29日~1月27日までの30日間の平均気温の平年差(気象庁ホームページより)
1月27日の仙台市内のスギの雄花(筆者撮影)
1月27日の仙台市内のスギの雄花(筆者撮影)

今後も暖冬傾向が続く

3か月予報  平均気温(気象庁ホームページより)
3か月予報 平均気温(気象庁ホームページより)

 先日、気象庁から発表された3か月予報によると、今後も寒気の影響が弱く、春にかけて気温の高い状態が続く見込みとなっています。このため、例年よりも飛散が早まる可能性があるといえます。

 民間気象会社の予測では、今年は飛散量自体はそれほど多いとはいえないものの、気温の高い状態が続けば、ピークが早まり、短期集中的に飛散することも考えられます。

 今年は例年よりも早めに手を打ったほうがよさそうです。

気象解説者/気象予報士/防災士/ウェザーマップ所属

1980年愛知県生まれ。大学では気象学を専攻。卒業後は番組制作会社でリサーチャーとして活動。メディアを通じて自ら気象情報を発信したいという思いから、2009年に気象予報士の資格を取得。2012年から宮城県の仙台放送にて気象キャスターを務める。現在「仙台放送 Live News it!」出演中。予報はもちろんのこと、これまで宮城県内さまざまな場所を取材した経験から見えてくることなども発信できたらと思います。

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