Yahoo!ニュース

2022年度Q2の純増数トップはau(KDDIなど)に(2022年9月末携帯電話契約数)

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
次々と発表される新型の携帯電話。契約数は…?(写真:アフロ)

電気通信事業者協会(TCA)の発表によれば、2022年9月末時点の携帯電話の契約数は主要3社(NTTドコモ、au(KDDIなど)、ソフトバンク)合計で1億9765万件となり、前四半期比で1.0%のプラスを示した。純増数ではau(KDDIなど)が73万9700件の増加(3か月単位)で、主要3グループ中トップの座を確保することとなった。NTTドコモは63万8900件の増加で第2位、ソフトバンクは61万6200件の増加で第3位のポジションについている。

2022年9月末時点の主なデータは次の通り。

・携帯電話3社全体……1億9765万件

・事業者別

 NTTドコモ……8588万3900件(+63万8900)

 au(KDDIなど)……6241万4900件(+73万9700)

 ソフトバンク……4935万1200件(+61万6200)

↑ 携帯電話契約件数(2014年4月以降は3か月単位の情報公開、万件)
↑ 携帯電話契約件数(2014年4月以降は3か月単位の情報公開、万件)

↑ 携帯電話契約件数(前月比・前期比、2014年4月以降は3か月毎・3か月分の情報公開)
↑ 携帯電話契約件数(前月比・前期比、2014年4月以降は3か月毎・3か月分の情報公開)

↑ 携帯電話契約件数(増減、前四半期比、件数)(2022年7~9月期)
↑ 携帯電話契約件数(増減、前四半期比、件数)(2022年7~9月期)

2015年度第1四半期(4~6月分)では、いくつかの大きな動きがあった。以前は「ソフトバンクモバイル」と表記していた会社が「ソフトバンク」に変更。これは2015年4月以降の各種状況変化に伴うもので、

・2015年4月…ソフトバンクモバイルがソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム、ワイモバイル(旧イー・アクセス)を吸収合併

・2015年7月……ソフトバンクモバイルが商号をソフトバンクに変更

といった流れとなる。これにより、2014年第4四半期まで非開示扱いだったワイモバイルの契約数がソフトバンクモバイルに加算されることになり、前四半期比が大幅に増加、さらに名前がソフトバンクモバイルからソフトバンクに変更となった次第。該当四半期で増減グラフにおいてソフトバンクの前四半期比が大きく増加しているが、突然同社の携帯電話の新規契約者数が大幅に増加したのではなく、別会社扱いだった非開示契約者数分が加算されたまでに過ぎない。今四半期は会社の合併などによる変化も無く、ほぼ各社の状況を表す値が算出されている。

今回発表された値を基に、3社間のシェアに関する現状を算出したのが次のグラフとなる。

↑ 3社間契約件数比率(2022年9月末時点)
↑ 3社間契約件数比率(2022年9月末時点)

NTTドコモが最大数を維持しているのは以前から変わりないが、過半数はすでに割っており、ソフトバンクとau(KDDIなど)が合わさればNTTドコモを超える値を示す状況に至っている。四半期前の状況と比較すると、NTTドコモがマイナス0.12%ポイント、au(KDDIなど)がプラス0.06%ポイント、ソフトバンクがプラス0.06%ポイントとなっている(小数点第三位以下は四捨五入されるため、すべてを足し引きしてもゼロにはならないこともある)。

■関連記事:

【TCA発表値ベースだと153.6%…複数データを基にした携帯電話の普及率推移(最新)】

【高校生はスマホ9割、ノーパソ2割近く…小中高校生のネット機器利用状況(最新)】

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項の無い限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。

(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロではないプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

不破雷蔵の最近の記事