最終確定版 東京2020五輪の国別メダル獲得状況を世界地図に表してみた
先日幕を閉じた東京2020オリンピック。日本選手の活躍ぶりやメダル獲得の感動がまだ余韻に残っているが、各国はどれほどのメダルを取得しているのか、最終的な結果を世界地図に反映させる。
まずは全競技終了後の最終的な金メダル獲得実情を基にした世界地図。データは 【Yahoo! JAPANの東京オリンピック・パラリンピック特集】を参照している。色が濃い国ほどメダル数が多く、もっとも多い国を上限(最濃色)と設定して描写している。ゼロの国は灰色なので、着色がされていれば少なくとも1つはメダルを獲得している。
実数値は参照元ページをはじめすでに多数の媒体で逐次更新の形にて公開されているが、トップはアメリカ合衆国の39個、次いで中国の38個、日本の27個、イギリスの22個、ROC(ロシア・オリンピック委員会。描写の都合上ロシアとして扱っている)の20個。
世界地図化すると北半球の先進諸国で多く獲得されている感はある。これは経済的に余裕がある国の方が多くの選手を競技に参加させることができ、また選手の強化にも力を入れることができるという経済的側面が表れている可能性がある。一方、ヨーロッパであまり数が見られない(色が薄い)のは、国別で分割されてしまっているからだろう。具体的にはイギリス22個、オランダ・フランス・ドイツ・イタリアでそれぞれ10個ずつなど。もっとも見方を変えて「EU諸国全体で」と見ると、オランダ・フランス・ドイツ・イタリアの4か国分合わせて40個だけで、アメリカ合衆国の39個を超えトップについてしまう。
続いて金メダルも含むメダル総数の実情。
実数としてはアメリカ合衆国が言葉通りけた違いのトップで113個、次いで中国の88個、ROCの71個、イギリスの65個、そして日本の58個など。意外というよりは当然な話ではあるが、金メダルだけの状況とあまり変わりはない。色がついている、つまりメダルが獲得された国は増えているが、やはり北半球の先進諸国で多く取得されている(=色が濃い)雰囲気がある。もっともヨーロッパでもそれなりの数が獲得されているのは、金メダルのみの時とは違うところ。
東京2020オリンピックにおける日本のメダル数だが、JOC(日本オリンピック委員会)では金メダル数の目標を30個としていた。結果としてはそれを3つ下回った形に。あくまでも目標であり、達成しなければならない義務的なものではなく、見方を変えて「達成率90%」と解釈すれば、むしろよく健闘した方だと評価できる。なおアメリカ合衆国のデータ会社グレースノートの予想によれば金メダル26個を含む総メダル数60個と予想していた(【TOKYO 2020 メダル獲得数の最終予測 アメリカ、ロシアオリンピック委員会、中国、日本が上位を争う】)。その予想ではアメリカ合衆国がトップで金メダル40個・総メダル数96個、ついでROCの21個・68個、中国の33個・66個、そして日本の26個・60個とのこと。非常に精度の高い予想だったと高く評価できる。
ちなみに最終結果を反映させた、第1回アテネから今回の東京までの、夏季五輪における日本の金メダル獲得実績は次の通りとなる。
今回の夏季オリンピックにおける日本の金メダル獲得数は27個、総メダル数は58個。金メダル数、メダル総数ともに過去最高を記録。金メダル数の20個超え、総メダル数の50個超えは初めてのこと。今回は大いに奮戦したものであると評価できよう。
上記は今記事のダイジェストニュース動画(筆者作成)。合わせてご視聴いただければ幸いである。
※2021.08.10. 06:23 記事の一部修正(削除)を行いました。
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