9歳以下のパソコンによるインターネット利用率は

「若年層のパソコン離れ」は本当のことなのか。9歳以下の子供達によるパソコンを使ったインターネットの利用実情を内閣府が2021年3月に発表した「青少年のインターネット利用環境実態調査報告書」(※)の内容から確認する。

まず示すのは、子供の年齢階層別におけるパソコンによるインターネット利用率。保護者の監視下での利用か、子供のみでの利用かは問われていない。また、インターネットに接続せずにパソコンを利用している場合は、今件には該当しない。なお空欄の部分は回答者が皆無であることを意味する。

↑ パソコンによるインターネット利用率(9歳以下、子供の年齢階層別・機種別、各年齢階層全体比)(2020年)
↑ パソコンによるインターネット利用率(9歳以下、子供の年齢階層別・機種別、各年齢階層全体比)(2020年)

昨今ではパソコンの利用実態としてデスクトップパソコンよりもノートパソコンの方が利用率は高くなっているが、今結果でもその実情に合致した値が出ている。全体ではノートパソコンが5.5%なのに対し、デスクトップパソコンは2.4%でしかない。また、双方を合わせて利用している場合もあるが、単純加算しても1割に届かない。つまり、9歳以下におけるパソコンを用いたインターネット利用率は1割足らずとなる。

年齢階層別で見ると2歳でノートパソコンの利用事例が皆無となっているが、それ以外ではノートパソコンの利用率はデスクトップよりも高い。また7歳からデスクトップパソコンの利用率が大きく上昇する動きを見せるが、これは小学校に上がるにあたって、保護者の許諾が出るケースが多くなるからだろう。

インターネットにつないで何をしているのか

続いてパソコンで何をしているのか。今項目は全体比ではなく、インターネットを利用している人に対する比率であることに注意されたい。

↑ パソコンによるインターネット利用で何をしているか(9歳以下、該当機種でインターネット利用者限定、複数回答、機種別)(2020年)
↑ パソコンによるインターネット利用で何をしているか(9歳以下、該当機種でインターネット利用者限定、複数回答、機種別)(2020年)

動画視聴がトップだが、ノートパソコンよりもデスクトップパソコンでの方が、より多くの割合で利用している。画面の大きさや操作性、そして保護者の監視下に置きやすいか否かで差が出ているのだろう。もっともそれ以外の多くの項目でも、デスクトップパソコンの方が値は高い。デスクトップパソコンでインターネットを使っている人に限れば、多様な使い方をしている次第ではある。

ただしインターネットの利用者そのものはノートパソコンが5.5%、デスクトップパソコンが2.4%と2倍以上の開きがある。9歳以下全体の比率を計算すれば、ノートパソコンを使った人の方が高くなるのは必然ではある。例えば動画視聴の場合、全体比を試算すると、ノートパソコンは3.6%、デスクトップパソコンは1.7%となる。高いか低いか、色々と考えを巡らせたくなる値には違いない。

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※青少年のインターネット利用環境実態調査報告書

今件は「青少年のインターネット利用環境実態調査報告書」内の「低年齢層のインターネットに関する利用実情」の報告部分が該当する。同調査は2020年11月1日時点で日本全国の0歳から9歳の子供を持つ保護者を対象に、同年11月5日から12月13日にかけて行われたもので、保護者に対して子供の実情などを問う形となっている。調査標本数は3000人、有効回答数は2247人。調査方法は原則調査員による訪問配布・訪問回収法だが、訪問時間などの調整ができない場合に限り、ウェブ調査法や郵送回収法が併用されている(それぞれ300人、83人が該当)。標本抽出方法は層化二段無作為抽出法。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

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(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。