東京2020五輪の国別メダル獲得状況を世界地図に表してみた(2021年7月27日時点)
現在開催中の東京2020オリンピック。日本選手の活躍ぶりやメダル獲得のニュースが流れるたびに歓喜が沸き上がる。それでは実際に、各国はどれほどのメダルを取得しているのか、その実情を世界地図に投影させてみる。
まずは記事執筆時点(2021年7月27日朝)の金メダル獲得実情を基にした世界地図。データは【Yahoo! JAPANの東京オリンピック・パラリンピック特集】を参照している。色が濃い国ほどメダル数が多く、もっとも多い国を上限(最濃色)と設定して描写している。ゼロの国は灰色なので、着色がされていれば少なくとも1つはメダルを獲得している。
実数値は参照元ページをはじめすでに多数の媒体で逐次更新の形にて公開されているが、トップは日本の8個、次いでアメリカ合衆国の7個、中国の6個、ROC(ロシア・オリンピック委員会。描写の都合上ロシアとして扱っている)が4個。
世界地図化すると現状では、北半球の先進諸国で多く獲得されている感はある。一方でヨーロッパであまり見られないのは、国別で分割されてしまっているからだろう(現時点でイタリア1、フランス1、ハンガリー1、クロアチア1、スロベニア1、ノルウェー1)。
なお前回の2016年開催のリオデジャネイロオリンピックにおける最終金メダル数を反映させた世界地図は次の通り。
最大値はアメリカ合衆国の46個、次いでイギリスの27個、中国の26個、ロシアの19個、ドイツの17個、そして日本の12個と続く。今回のオリンピックが同様の傾向を示すかは不明だが、やはり北半球の先進諸国に集中する傾向があるようだ。そしてヨーロッパの実情を見るに、今後奮闘することになるのかもしれない。
続いて金メダルも含むメダル総数の実情。
実数としては中国がトップの18個、次いでアメリカ合衆国の14個、日本の13個、ROCの12個、イギリスと韓国の7個、オーストラリアの6個など。意外というよりは当然な感はあるが、金メダルだけの状況とあまり変わりはない。色がついている、つまりメダルが獲得された国は増えているが、やはり北半球の先進諸国で多く取得されている(=色が濃い)雰囲気がある。もっともヨーロッパでもそれなりな数が獲得されているのは、金メダルのみの時とは違うところ。
なお前回の2016年開催のリオデジャネイロオリンピックにおける最終メダル獲得総数を反映させた世界地図は次の通り。
アメリカ合衆国がトップで121個、次いでイギリスの67個、中国の70個、ロシアの56個、ドイツと韓国の42個、そして日本の41個が続く。全競技が終わった後の最終データであることから、金メダルのみの地図と大きな差は出ていない。東京2020オリンピックにおける現状のメダル獲得総数と比較すると、ユーラシア大陸における獲得数がやや分散化される一方で、アメリカ合衆国でさらに高密度化されている感はある。
現在開催中の東京2020オリンピックにおける日本のメダル数だが、JOC(日本オリンピック委員会)では金メダル数の目標を30個としている。あくまでも目標であり、達成しなければならない義務的なものではないが、過去の動向を見る限りでは少々難しいものがあるかもしれない。なお米国のデータ会社グレースノートの予想によれば金メダル26個を含む総メダル数60個とのことである(【TOKYO 2020 メダル獲得数の最終予測 アメリカ、ロシアオリンピック委員会、中国、日本が上位を争う】)。その予想ではアメリカ合衆国がトップで金メダル40個・総メダル数96個、ついでROCの21個・68個、中国の33個・66個、そして日本の26個・60個とのこと。
今後も日本選手の活躍とその結果に、大いに心躍る日々が続きそうだ。
上記は今記事のダイジェストニュース動画(筆者作成)。合わせてご視聴いただければ幸いである。
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