睡眠時間と自由時間、その実情をさぐる(2020年公開版)

↑ 睡眠は人にとって欠かせない生理行動。その平均時間は。(写真:アフロ)

人は毎日睡眠をとらねば健康的な生活を維持することは不可能。また自由な時間が無いと、精神的に参ってしまう。実態として人は毎日どの程度の睡眠時間や自由時間を取っているのだろうか。総務省の調査「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(※)から確認する。

まずは平均睡眠時間。行為率、つまり該当行為をした人の割合はほぼ100%なので、(全体)平均値がそのまま行為者平均値となる。

↑ 平均睡眠時間(1日あたり)(2019年)
↑ 平均睡眠時間(1日あたり)(2019年)

調査対象母集団全体の平均睡眠時間は平日で7時間3分、休日で8時間28分。休日は平日より1時間半ほど長く、平日の睡眠不足を補っている形。男女別では平日はほとんど変わりないが、休日は男性の方がやや長めとなっている。

年齢階層別に見ると平日は中年層が短く、30-50代では7時間を切る。そして60代が一番長く7時間27分。休日になると若年層から中年層では平日との差が大きく、10代では1時間52分もの差が生じている。50代までは平日と休日の差が大きいのは、学校や会社勤めで生じた睡眠不足・体力の消耗を休日でカバーしているからだろう。60代になるとそれらの必要が無くなるためか、休日・平日の差がさほど無くなる(46分)。

続いて平均自由時間。これは生活必需時間(食事や睡眠、入浴など)や社会的拘束時間(仕事や学業、移動時間)を除いたもの。

↑ 平均自由時間(1日あたり)(2019年)
↑ 平均自由時間(1日あたり)(2019年)

睡眠時間以上に平日と休日の差が大きい。全体では平日は4時間足らずだが休日は8時間半以上と2倍以上にまで伸びる。男女別では平日は女性、休日は男性の方が長いが、これは平日において男性は就業機会が多く、休日では平日同様女性は家事に従事する時間が長いため。似たような理由で、退職を迎えた人が多くなる60代では、平日から自由時間は長いものとなる。休日の自由時間で20代が長めに出ているのは、独身回答者の多さによるものだろう。

10~20代の平日の平均自由時間は3時間台。具体的定義には「趣味・娯楽・休息・移動(余暇、旅行)・その他」とあるので、例えばスマートフォンの利用時間は趣味や娯楽との認識の上で利用しているのだろう。

今件各値はあくまでも平均値でしかないが、インターネット調査などではないことから調査様式による偏りも気にしなくて済む、実情に近い値ではある。自分自身の日常生活と比較し、その過不足分の考察に役立ててほしいものだ。

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※令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査

2020年1月14日から1月19日にかけて、全国125地点をランダムロケーションクォータサンプリング(調査地点を無作為に抽出、地点ごとにサンプル数を割り当て、該当地域で調査対象者を抽出する方法)によって抽出し、訪問留置調査方式により、13~69歳の1500サンプルを対象としたもの。アンケート調査と日記式調査を同時並行で実施し、後者は平日2日・休日1日で行われている。よってグラフの表記上は「10代」だが、厳密には13~19歳を意味する。

調査のタイミングにより一部調査結果においてイレギュラー的な動きが確認できるが、これについて報告書では「調査時期の違いによる影響や単年の一時的な傾向である可能性も否定できず、継続的な傾向の把握については今後の調査などの結果も踏まえる必要がある」と但し書きをしている。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

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(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロではないプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。