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回転寿司の利用時にいくら払うか、平均額は1514円(2020年公開版)

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
↑ 家族で足を運んでもあまりかからないように思える回転寿司。平均利用額は。(写真:つのだよしお/アフロ)

回転寿司の長所は自分で食べるネタの種類だけでなく量を調整し、支払い料金をある程度コントロールできる点にある。それでは実際に、回転寿司を利用した時にどれほどの金額を支払っているのだろうか。マルハニチロが2020年3月に発表した「回転寿司に関する消費者実態調査2020」(※)を基に確認する。

次に示すのは回転寿司を利用している時に1人あたりいくらぐらい払うことが多いかを尋ねた結果。男女ともに1000円台がボリュームゾーンとなっている。

↑ 回転寿司利用時に1人あたりいくらぐらい支払うことが多いか(数値入力形式、月一以上で回転寿司店を利用する人限定、男女別)(2020年)
↑ 回転寿司利用時に1人あたりいくらぐらい支払うことが多いか(数値入力形式、月一以上で回転寿司店を利用する人限定、男女別)(2020年)

もっとも、1000円未満では男性は7.7%のみの一方、女性は19.7%。2000円台以降の全区分で男性の方が女性よりも値が高く、男性の方が支払額が高い≒たくさん食べていることがうかがえる。平均額は全体で1514円だが、男性では1711円、女性は1317円。394円の差が生じている。

他方、5000円以上は男性で2.3%、女性でも0.3%いるのが目に留まる。今件は支払い最高額ではなく、普段の支払額を尋ねているのに加え、家族などで一緒に行った場合でも1人あたりの金額を聞いていることから、よほどの大食漢であることが見て取れる。正直なところ、1回あたり1人5000円以上の量は想像が難しい。

この支払額について、地域別で見たのが次のグラフ。

↑ 回転寿司利用時に1人あたりいくらぐらい支払うことが多いか(数値入力形式、月一以上で回転寿司店を利用する人限定、平均、地域別、円)(2020年)
↑ 回転寿司利用時に1人あたりいくらぐらい支払うことが多いか(数値入力形式、月一以上で回転寿司店を利用する人限定、平均、地域別、円)(2020年)

東海が低く、北海道と関東や四国が高め。「西高東低」のような地域的傾向は見出しがたい。他方、地域別の平均利用皿数(寿司限定)を見ると、利用枚数が多い四国の金額が高くなるのは道理が通る。北陸は皿数が多いものの支払金額は少なめ。安めのネタが人気なのだろうか。

↑ 回転寿司店で寿司を何皿食べることが多いか(数値入力形式、月一以上で回転寿司店を利用する人限定、平均、地域別、皿)(2020年)
↑ 回転寿司店で寿司を何皿食べることが多いか(数値入力形式、月一以上で回転寿司店を利用する人限定、平均、地域別、皿)(2020年)

北海道は皿数は平均とさほど変わりないが(全体数プラス0.4皿)、支払額は地域別でトップとなっている。北海道の回転寿司利用者は高めの皿をよく選択する傾向があるのか、あるいは相場そのものが高めなのかもしれない。

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※回転寿司に関する消費者実態調査2020

2020年3月3日から3月9日にかけて、15~59歳の男女に対しインターネット経由で実施したもので、予備調査時点では13595人が調査対象母集団。本調査ではそのうち、月1回以上回転寿司店を利用している人3000人を対象としている。本調査の男女比はそれぞれ1対1。調査協力会社はネットエイジア。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項の無い限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。

(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロで無いプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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