9歳以下の子供達の平日でのインターネットの利用時間の実情をさぐる(2019年公開版)

↑ 睡眠時間を削ってまでスマートフォン。利用時間の実情は。(写真:アフロ)

インターネットは魔法のツール。大人以上に好奇心に満ちあふれ、自制心がはぐくまれていない子供達は、寝食を忘れ没頭してしまうことだろう。実際に子供達はどれほどインターネットを利用しているのだろうか。9歳以下の子供達の実情を、内閣府が2019年5月に発表した「青少年のインターネット利用環境実態調査報告書」(※)の内容から確認する。

次に示すのは多様なインターネットにアクセスできる機器のいずれかでインターネットを利用している人に限定し、それぞれの端末で平日に何分インターネットを使っているかを尋ね、その平均値を算出したもの。使っていない人はゼロ分としている(「インターネットを使っている」のにゼロ分と回答するのは、平日は使わずに休日のみ使っている場合があるから)。なお名前の後に「*」がついている端末は、その端末でインターネットを利用している人が50人に満たなかったため、統計的に誤差が生じている可能性があることを意味する。

↑ 平日における該当機器でのインターネットの平均利用時間(9歳以下、何らかの機器でインターネットを利用している人限定、*は参考値、機種別、分)(2018年)
↑ 平日における該当機器でのインターネットの平均利用時間(9歳以下、何らかの機器でインターネットを利用している人限定、*は参考値、機種別、分)(2018年)

複数の機種でそれぞれインターネットを使っている人もいるため、総数としては約1時間半。単独端末で一番長いのはインターネット接続テレビで50.9分。インターネットの接続に関係無く普段使いでもっともよく使われているテレビにおいて、インターネットを頻繁につなげて利用しているからだろうか。

次いでタブレット型端末が49.2分、契約切れスマホが44.7分、携帯ゲーム機が42.4分、子供向けスマホが41.9分、据置型ゲーム機が41.0分。パソコンと比べると随分と長い。

これを対象となる子供の年齢階層別に見たのが次のグラフ。なお0歳と1歳は統計の上でぶれが容易に生じ得る母数しか無いので参考値として「*」がついている。

↑ 平日におけるインターネットの該当機器での平均利用時間(9歳以下、何らかの機器でインターネットを利用している人限定、*は参考値、年齢階層別、分)(2018年)
↑ 平日におけるインターネットの該当機器での平均利用時間(9歳以下、何らかの機器でインターネットを利用している人限定、*は参考値、年齢階層別、分)(2018年)

0歳でイレギュラーな値が出てしまっているが、それ以外はおおよそ年上になるほど時間が伸びる傾向を示している。とはいえ、2歳や3歳の時点でインターネットを使っている子供限定だが、すでに平日でも1時間半近くは利用しているのが実情ではある。

これらの値はあくまでも平均値であるため、平日は該当機器ではまったく使っていない人もいれば、2時間も3時間も使っている人もいる。そこで回答者の子供のうち、2時間以上と5時間以上の回答率を抽出したのが次のグラフ。あくまでも平日であること、7歳以上は小学校に上がっていることに注意されたい。

↑ 平日における該当機器でのインターネットの平均利用時間(9歳以下、何らかの機器でインターネットを利用している人限定、*は参考値、特定時間以上の人の割合、年齢階層別)(2018年)
↑ 平日における該当機器でのインターネットの平均利用時間(9歳以下、何らかの機器でインターネットを利用している人限定、*は参考値、特定時間以上の人の割合、年齢階層別)(2018年)

2時間以上の回答率は大体2割台から3割台。5時間以上は(0歳はぶれだろう)数%の値を示している。今件が保護者の掌握している限りでの値で、実際にはもっと長時間かもしれないことを考えると、色々と考えさせられる結果には違いない。

■関連記事:

スマートフォンでの動画視聴、親子でトップは「音楽・ミュージシャン」・子供はアニメやゲームなどエンタメ系で高い視聴率

高校生は平日で1日3時間近く…小中高校生のスマホでのネット利用時間

※青少年のインターネット利用環境実態調査報告書

今件は「青少年のインターネット利用環境実態調査報告書」内の「低年齢層のインターネットに関する利用実情」の報告部分が該当する。同調査は2018年11月1日時点で日本全国の0歳から9歳の子供を持つ保護者を対象に、同年11月8日から12月9日にかけて行われたもので、保護者による子供の実情などを問う形となっている。調査標本数は3000人、有効回答数は2274人。調査方法は原則調査員による訪問配布・訪問回収法だが、訪問時間などの調整ができない場合に限り、ウェブ調査法や郵送回収法が併用されている(それぞれ4人、41人が該当)。標本抽出方法は層化二段無作為抽出法。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項の無い限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。

(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロで無いプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中では体裁を整えるために項目などの表記(送り仮名など)を一部省略、変更している場合があります。また「~」を「-」と表現する場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記の無い限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。