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メインはスマートフォン…ソーシャルメディア利用時の端末の実情をさぐる

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
↑ 機動性に優れたスマートフォン。ソーシャルメディアの利用にも大いに活躍。(写真:アフロ)

・ソーシャルメディアを利用する人の、利用時の端末はスマートフォンがメイン。全体ではソーシャルメディア利用者の90.1%はスマートフォンで利用している(2017年)。

・70代前半まではスマートフォンによる利用者が一番で、70代後半からパソコンがスマートフォンに代わって一番になる。

・6~12歳ではソーシャルメディア利用者の33.9%がタブレット型端末で利用している。

日本におけるインターネットの変化ぶりを語る時には、スマートフォンの普及率向上とソーシャルメディアの浸透、この2つを欠かすわけにはいかない。そして両者は非常に相性がよく、片方の普及がもう片方に大きな影響を与えている、深い連動性があることでも知られている。それでは実際問題として、ソーシャルメディアを利用している人はどのような端末を使っているのだろうか。総務省が2018年5月に発表した「通信利用動向調査」(※)の公開値を基に、現状を確認する。

今件で対象となる「ソーシャルメディア」だが、今調査においては補足で「インターネット上の交流を通して社会的ネットワーク(ソーシャルネットワーク)を構築するサービスのことである。Facebook やTwitter、LINE などが代表的」との説明がされており、「LINE」などのようなチャット系コミュニケーションサービスもソーシャルメディアとして該当する区分となっている(世間一般の認識に従ったのだろう)。他方、広義では同一分野として分類される掲示板や動画投稿サイト、ブログは(他選択として別途用意されていることもあり)該当しない。

まずソーシャルメディアの利用率そのものだが、インターネット利用者のうち、全体では大体5割。20代では7割を超え、30代以降は緩やかな減少傾向を示す。ただし70代以降でもインターネット利用者の1割強はソーシャルメディアを利用している。

↑ ソーシャルメディア利用率(インターネット利用者限定、年齢階層別)(2017年)
↑ ソーシャルメディア利用率(インターネット利用者限定、年齢階層別)(2017年)

これら「ソーシャルメディアの使い手」の人達がアクセスをする際に、どのような端末を使っているのかを示したのが次のグラフ。複数回答であり、例えば「メインはパソコンだが外出時はスマートフォン」「Facebookはタブレット型端末、LINEはスマートフォンで」といった事例もありうる。その時はそれぞれ別個の端末を答えているため、4区分の合計が100%を超えている。

↑ ソーシャルメディア利用時の利用端末(ソーシャルメディア利用者限定、複数回答、年齢階層別)(2017年)
↑ ソーシャルメディア利用時の利用端末(ソーシャルメディア利用者限定、複数回答、年齢階層別)(2017年)

個々の利用端末を使える環境下に無ければ、その端末を使ってのアクセスは当然不可能。従って各年齢階層別の利用率、それぞれの端末の相対率は、個々の端末の「保有・利用率」に近い形となる。

直近2017年の端末毎の動向としては、全体でパソコンが1/4強なのに対しスマートフォンが9割強と、3倍以上の差をつけて利用率が高い状態となっている。これはスマートフォンの画面の広さ、機動性の高さ、使いやすいアプリの浸透など、多様な好条件がそろった結果といえる。

スマートフォンの優位性は70代前半まで続き、70代後半になってようやくパソコンとポジションが入れ替わる。この年齢による利用率の変化は、端末保有率、インターネットのアクセス窓口としての利用率とほぼ一致している。

かつてソーシャルメディア利用時の主流だった従来型携帯電話は全体でも3.0%に留まっている。ただし60代後半以降、スマートフォンの利用率が下がるにつれて値を伸ばし、最大1/4強の利用率を示すことになる。高齢層においては通話用の道具としてだけで無く、インターネットの窓口としても従来型携帯電話は大きな役割を持つ立ち位置にあり、それはソーシャルメディアにおいても変わらない。

最後にタブレット型端末。これは利用率が低めだが、本体そのものの普及率の低さが原因。ただし6~12歳においてはきわめて高く、パソコンすら超えて33.9%との高い値をはじき出している。これは保護者が玩具や教育器材として子供にタブレット型端末を与えているのが原因だと考えられる。

今後スマートフォンとタブレット型端末そのものの利用率は、さらに上昇することが予想される。それとともに「ソーシャルメディアへのアクセスはスマートフォン、タブレット型端末で」の利用スタイルを取る人は、ますます増加することになる。今件調査項目でも、スマートフォンやタブレット型端末は大きく値を上乗せするだろう。

官公庁はおろか地域のイメージキャラクターですら各ソーシャルメディアのアカウントを保有し、公的情報を配信する中で、今後利用端末の種類はどのような変化をとげていくのだろうか。

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※通信利用動向調査

2017年分は2017年11月~12月に世帯向けは都道府県および都市規模を層化基準とした層化二段無作為抽出法で選ばれた、20歳以上の世帯主がいる世帯・構成員に、企業向けは公務を除く産業に属する常用雇用者規模100人以上の企業に対し、郵送による調査票の配布および回収の形式によって行われている(企業向けは一部オンラインでも実施)。有効回答数はそれぞれ1万6117世帯(4万1752人)、2592企業。調査票のうち約8割は回収率向上のために調査事項を限定した簡易調査票が用いられている。各種値には国勢調査や全国企業の産業や規模の分布に従った、ウェイトバックが行われている。過去もほぼ同様の条件下で実施されている。

(注)本文中のグラフや図表は特記事項の無い限り、記述されている資料からの引用、または資料を基に筆者が作成したものです。

(注)本文中の写真は特記事項の無い限り、本文で記述されている資料を基に筆者が作成の上で撮影したもの、あるいは筆者が取材で撮影したものです。

(注)記事題名、本文、グラフ中などで使われている数字は、その場において最適と思われる表示となるよう、小数点以下任意の桁を四捨五入した上で表記している場合があります。そのため、表示上の数字の合計値が完全には一致しないことがあります。

(注)グラフの体裁を整える、数字の動きを見やすくするためにグラフの軸の端の値をゼロで無いプラスの値にした場合、注意をうながすためにその値を丸などで囲む場合があります。

(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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