犬は16%、猫は9%…ペット飼育率現状
単に好き嫌いなだけでなく、情操教育や孤独感を紛らわせるため、癒しへの期待などさまざまな理由で飼われるペットたち。どれ位の人たちが飼育をしているのだろうか。ライフメディアのリサーチバンクが2014年9月に発表した、ペットに関する調査結果からその実情を確認していくことにする。
現在の居住地でペットを飼っているかについて確認したところ、飼育中の人は29.3%。以前飼っていたが今は居ない人は16.0%。一方、ペット未飼育者(現居住地で)は54.8%となった。
男女別では女性の方が現在飼育率、過去飼育経験率共に高めで、女性に限れば3割強が現在飼育中、1/7ほどが飼育経験あり。
それではペットを今現在飼っている人たちは、どのような種類のペットを有しているのだろうか。
断トツのトップは「犬」。ペットを飼っている人の過半数は犬の飼育者。次いで「猫」が続くが「犬」の6割程度、ペット飼育者の3割強。飼育専門誌「いぬのきもち」「ねこのきもち」でも、前者の方が発行部数が多いのも納得がいく。また男女間ではほとんど差異は無く、ほぼ同率となるのは興味深い。
次いで多いのは「魚類」で17.4%。意外にも男性の方が飼育率は高い。逆に「その他哺乳類」は圧倒的に女性の方が多い。以下「鳥類」「爬虫類」「昆虫類」などが続くが、いずれも少数派。
ちなみに今グラフ・数字は「ペット飼育者」に対する比率。ペットを飼っていない人はもちろんペット飼育対象は居ないので、調査対象母集団全体比もすぐに導き出せる。例えば「犬」は15.6%なので、全体の1/7程度の人が犬を飼っていることになる。
猫は全体の1割足らず、魚類は5%程度。今件はインターネット調査だが、インターネット利用の是非でペット飼育の状況に変化が生じることは想定しにくいので、世間一般もほぼこの率と同じと見て良い。男性よりも女性の方が犬・猫共に飼育率が高く、魚類はやや男性の方が高めな実態は、意外感を覚える人もあれば、なるほどと納得をする人もいるかもしれない。
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