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米ゴルフ下部ツアーで驚異のスコア「57」達成。PGAツアー主催/共催大会では史上初の快挙 #ゴルフ

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:アフロ)

PGAツアーの下部ツアーに当たるコーンフェリーツアーで、史上初の「57」という驚異的なスコアが記録された。

コロンビアのボゴタで開催されているコーンフェリーツアーの大会、アストラ・ゴルフ・チャンピオンシップの初日(2月8日)、チリ出身の30歳、クリストバル・デル・ソラーが13アンダー「57」を叩き出し、世界のゴルフ界を驚かせている。

PGAツアーが主催あるいは共催する大会において、「57」は史上初の最小スコアであり、この日、ソラーは歴史を塗り替えたと言っても過言ではない。

米ゴルフウィークによると、同大会の舞台となっているボゴタ・カントリークラブは6254ヤード、パー70という設定。コーンフェリーツアーにおいては最も距離が短いコースだという。

そして、海抜9000フィートという高地にあるため、平地でのプレーに比べるとボールが驚くほどよく飛ぶという立地でもある。

そのため、グッドスコアが出やすい要素は揃っていると見ることはできる。

しかし、フェアウエイはかなり狭く、グリーンは傾斜や芝目の読みが非常に難解で、グリーン面は硬く速く、「きわめて難しいチャレンジングなグリーンだ」と同誌は評している。実際、これまで同コースでは、公式大会で50台のスコアが記録されたことは一度もないそうだ。

ソラーは米国のフロリダ大学を経て、プロ転向。同大会はソラーにとって、コーンフェリーツアーにおける今季3試合目に当たる。これまでソラー自身のキャリアベストスコアは「67」だったとのことで、この日は自己ベストをいきなり10打も更新したことになり、本人も夢見心地の様子だったという。

他のツアーに目をやると、先週のリブゴルフの大会では、ホアキン・ニーマンが「59」を達成し、勝利したばかりだ。

PGAツアーにおいては、2016年のトラベラーズ選手権でジム・フューリックが未曾有の「58」を記録。コーンフェリーツアーツアーにおいては、今回のソラーの「57」は史上9度目の50台のスコアということになる。

何はともあれ、「57」は理屈抜きで素晴らしい快スコアだ。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、ラジオ福島、熊本放送でネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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