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欧州からの入国停止発表後も、ゴルフの「第5のメジャー」プレーヤーズ選手権は「予定通り開催」と発表

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
今週の米PGAツアーの旗印の大会は、いまなお「予定通り開催」(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

ドナルド・トランプ大統領が英国を除く欧州からの米国入国を13日から30日間停止すると発表。米ゴルフ界の対応が注目される中、米PGAツアーは早々に声明を出し、今週のプレーヤーズ選手権は「予定通り、開催する。ただし、CDC(アメリカ)疾病予防管理センター)やWHO、地元の保健省などと連絡を取りつつ、検討していく」と発表。選手たちには12日から始まる第1ラウンドに備えるよう通達したという。

今回の欧州からの入国停止が発表される以前から、米女子ツアー(LPGA)はアジア開催の開幕3試合を中止しており、PGAツアー・チャイナは2箇所の予選会を延期し、シーズン開幕も延期した。

また、欧州ツアーはマレーシア、中国、ケニア、インドで開催予定だった大会を中止。日本の女子ツアー(JLPGA)は開幕2試合を中止していた。

さらに、タイで予定されていたアジア・パシフィック女子アマチュアが延期され、米国内外の大学ゴルフ関連の大会や活動も次々に中止されるなど、アマチュアゴルフ界にも影響が広がっていた。

そんな中、米PGAツアーは」すべてのツアー競技を「今のところは変更なし。予定通り開催する」という内容の声明を3月上旬時点に出していた。今回の連邦政府の決定が発表された現在も、米PGAツアーはフラッグシップ大会である今週のプレーヤーズ選手権を「予定通り開催」と発表した。

しかし、欧州からの出場選手や家族、関係者が米国に入国できなくなった今、2週間後の世界選手権シリーズ「デル・マッチプレー選手権」は、実質的に出場選手が揃わなくなる。その2週間後に予定されているメジャー大会、マスターズの開催も、もはや危ぶまれる状況を迎えたと言わざるを得ない。

米PGAツアーは現地時間の12日午後12時に再度、声明を出す予定であると発表。ゴルフ関係者は今後の動向を見守るしかない。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、ラジオ福島、熊本放送でネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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