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【THE MATCH2022】全15試合の対抗戦、序盤はK‐1劣勢

藤村幸代フリーライター
延長戦含め12分の打ち合いを制した風音(右)・(C)THE MATCH2022

6月19日(日)、東京ドームで開催中の格闘技イベント『Yogibo presents THE MATCH 2022』。那須川天心(23、TARGET/Cygames)vs武尊(30、K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)の立ち技格闘技ドリームカードを筆頭に、本戦15試合すべてがRISE(ライズ)やシュートボクシングなどの格闘技団体で活躍するトップファイターvsK-1ファイターという団体対抗戦の様相を呈している。

対抗戦に勢いを付ける序盤5試合だったが、RISE、新日本キック、シュートボクシング勢の4勝に対してKrush王者らが登場したK-1勢は1勝と、K‐1が劣勢に立たされることになった。

第1試合では、後半鼻血を出しリズムを乱した第3代Krushバンタム級王者の金子晃大にRISEバンタム級王者の鈴木真彦が執念で追い詰め、判定で貴重な1勝目をもたらすと、第3試合では新日本キックのエース江幡睦がKrushスーパー・バンタム級王者の璃明武(りあむ)に、第4試合では前回那須川天心に善戦した風音がK-1バンタム級日本最強決定トーナメント2021覇者の黒田斗真にいずれも延長で勝利。

勢いをもらい第5試合にはシュートボクシングの雄、笠原友希もKrushスーパー・フェザー級王者の中島千博から3ラウンドに右フックでダウンを奪い判定で完勝。K‐1勢では第2試合で実力派の士朗から2ラウンドに右フックでダウンを奪い判定勝ちを収めたKrushスーパー・バンタム級王者の玖村将史が貴重な白星をもたらすのみとなった。

中盤戦からはK‐1から本隊のK‐1王者も続々登場。対抗戦の勝敗のゆくえは果たして──。対抗戦に注目して観戦するのもビッグイベントの楽しみ方のひとつだ。

フリーライター

神奈川ニュース映画協会、サムライTV、映像制作会社でディレクターを務め、2002年よりフリーライターに。格闘技、スポーツ、フィットネス、生き方などを取材・執筆。【著書】『ママダス!闘う娘と語る母』(情報センター出版局)、【構成】『私は居場所を見つけたい~ファイティングウーマン ライカの挑戦~』(新潮社)『負けないで!』(創出版)『走れ!助産師ボクサー』(NTT出版)『Smile!田中理恵自伝』『光と影 誰も知らない本当の武尊』『下剋上トレーナー』(以上、ベースボール・マガジン社)『へやトレ』(主婦の友社)他。横須賀市出身、三浦市在住。

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