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いよいよクライマックス!ブラジルW杯「準々決勝の展望」まとめ

浅野祐介OneNews編集長

ワールドカップもいよいよ準々決勝。覇権への争いが、いよいよクライマックスの時を迎える。ここではベスト8の見どころをまとめてみる。

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■フランスvsドイツ(7月5日1時キックオフ)※テレビ東京系で放送

ベスト16でナイジェリアを下したフランスと、アルジェリアに勝利したドイツの対戦。ドイツはアルジェリアを相手に120分間の死闘を演じた上に、DFのマッツ・フンメルスがインフルエンザに感染。中盤のトーマス・ミュラーも体調不良を訴えるなど、タレント力ではフランスを上回るものの、選手のコンディション面に不安を残す。

ポジション的な戦力面で言えば、ドイツが誇る多彩なアタック陣とフランスの堅牢なディフェンス陣とのマッチアップが見どころ。4得点で得点ランキング2位タイにつけるドイツのミュラーと、3得点で同3位タイにつけるフランスのカリム・ベンゼマとのエース対決にも注目したい。

■ブラジルvsコロンビア(7月5日5時キックオフ)NHK総合で放送

ラウンド16に続く南米対決。ベスト16でチリを下したブラジルと、ウルグアイに勝利したコロンビアが相まみえる。チリ戦ではPK戦の末に辛くも勝利を収めたブラジルは、PK戦の決着後にネイマールが涙を見せたシーンが象徴的だったように、自国開催がゆえの重圧は大きく、激闘を制して勢いに乗った部分に反し、メンタル面の消耗も軽視はできない。コンディションが勝敗を左右しやすい短期決戦。ブラジルにとっては、心身の状態がカギとなりそうだ。

ピッチ上の注目ポイントは「22歳の10番」対決。ブラジルのエースナンバーを担うネイマールはここまで4得点、一方のコロンビアをけん引する10番ハメス・ロドリゲスはここまで全試合で得点を挙げるなど得点王ランキングトップの5ゴールと絶好調。チリ戦で負傷したネイマールの回復具合はブラジル最大の懸念材料となりそうだが、若き10番のどちらが結果を出すかが、勝敗の行方を大きく左右するはずだ。

5度目の優勝を果たした2002年の日韓大会以降、2大会連続で準々決勝敗退を余儀なくされているブラジルは、6度目の戴冠に向けて鬼門突破を目指す。

■アルゼンチンvsベルギー(7月6日1時キックオフ)NHK総合で放送

ベスト16でスイスを下したアルゼンチンと、アメリカに勝利したベルギーの対決。“メッシ中心”スタイルを貫くアルゼンチンは、そのメッシがピッチ上を自由に動きながら周囲との連係でフィニッシュシーンを作り出し、ここまで勝ち上がってきた。ロホの出場停止に伴い最終ラインのコンビネーションに不安を残すため、中盤の底で存在感を示すマスチェラーノの出来がひとつのポイントになりそうだ。

一方のベルギーは、ここまでわずか2失点という堅守と、10番のアザールを中心としたスピーディーなカウンターが持ち味。「メッシを止めることができたら、僕たちにとってはより簡単になる」とアザール自身が語るように、互いの守備陣が相手の10番をどう止めるかが勝負のポイントになるはずだ。

■オランダvsコスタリカ(7月6日5時キックオフ)TBS系で放送

ベスト16でメキシコを下したオランダと、ギリシャを下したコスタリカの対決。経験、地力ではオランダが大きく上回るが、グループリーグでウルグアイ、イタリアから勝利を収め、決勝トーナメント1回戦でギリシャをPK戦の末に下すなど、今大会のダークホースとして脚光を浴びるコスタリカの勢いは侮れない。

ともに5バックの布陣をベースとしながらベスト8まで勝ち上がってきた両者。戦術面での細かい部分に違いはあるが、いずれも攻守のバランスが取れている。オランダはロッベン、ファン・ペルシーがともに3得点と好調をキープ。コスタリカはキャンベル、ルイスを生かした堅守速攻が売りで、5バック同士のスピーディーな攻防が予想される。

OneNews編集長

編集者/KKベストセラーズで『Street JACK』などファッション誌の編集者として活動し、その後、株式会社フロムワンで雑誌『ワールドサッカーキング』、Webメディア『サッカーキング』 編集長を務めた。現在は株式会社KADOKAWAに所属。『ウォーカープラス』編集長を卒業後、動画の領域でウォーカー、レタスクラブ、ザテレビジョン、ダ・ヴィンチを担当。2022年3月に無料のプレスリリース配信サービス「PressWalker」をスタートし、同年9月、「OneNews」創刊編集長に就任。

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