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どうする家康「俺の白うさぎ」まんじゅうを、岡崎市の和菓子屋2軒が相次ぎ新発売

秋元祥治やろまい代表取締役/武蔵野大学EMC教授/オカビズ

NHK大河ドラマ「どうする家康」が8日初回放送でしたね。岡崎市が生誕の地・岡崎市では、当日は主演の松本潤さんや有村架純さんらをゲストに、「どうする家康」東海プレミアリレーin岡崎と称したパブリックビューイングが開催され、定員の196倍・17万人以上の申込みが殺到するなど大盛りあがり。

番組最終盤には、桶狭間の戦いに勝利した織田信長役の岡田准一(42)が馬に乗って登場し、岡田准一扮する織田信長の”魔王感”が話題になっていますよね。出演時間は短いながらも「待ってろよ竹千代…俺の白うさぎ」と徳川家康公の子ども時代の幼名をつぶやくシーンが印象的で、「俺の白兎」「俺の白うさぎ」「岡田信長」「岡田准一」がツイッターのトレンド入りするなど、大きな話題に。

こうした大きなトレンドを捉え、岡崎市内2店舗の和菓子屋が「待ってろよ竹千代…俺の白うさぎ」にちなんだ新商品を急遽発売。商品を発売するのは、小野玉川堂と近江屋本舗。

小野玉川堂では薯蕷(上用)饅頭“5羽”入りの「まってろよ おれの白うさぎ」を1月14日より販売。家康公をイメージしたウサギが1つと、家臣のウサギ4つのセット商品。近江屋本舗では台詞をイメージしたふわふわのブサカワ”白ウサギの上生菓子「俺の白兎」と、それを含む「新春上生菓子セット」を1月9日より販売していますよー。

小野玉川堂のおれの白うさぎ(小野玉川堂Twitterより)
小野玉川堂のおれの白うさぎ(小野玉川堂Twitterより)

小野玉川堂の「まってろよ おれの白うさぎ」は、ドラマの中で松平元康(のちの徳川家康)が着ていた甲冑を模したデザインのパッケージが1つ、中には粒あんの饅頭。三方ヶ原の戦いで家康がうんこを漏らしながら浜松城へ逃げ帰ったというエピソードをヒントに、ウサギのうんこに似ている小豆の形を残した粒あんを採用という細かなこだわりがひかります。(4つのうさぎパッケージは、こしあん)

価格は2,000円(税込、以下同じ)。1箱~予約可能。

予約する場合は、3日前までに電話で。数量限定です。

小野玉川堂のおれの白うさぎ(筆者撮影)
小野玉川堂のおれの白うさぎ(筆者撮影)

近江屋本舗の「俺の白兎」は大河ドラマ初回の名台詞をイメージした、白兎の形の和菓子。外側はもちもちのういろう皮、中身は白あん。すべて手作りで、とても柔らかい商品のため、一羽一羽表情が異なる。“ブサカワ”と美味しさを両立してるのが特徴です。

俺の白兎は1個248円、新春上生菓子セットは9種1つずつ入り2,570円。

店頭ポップは手作り感あふれ、ぐっときます。

なくなり次第終了。1個~予約可能。当日、電話受付可。

近江屋本舗の俺の白兎の販売風景(店舗提供)
近江屋本舗の俺の白兎の販売風景(店舗提供)

1月8日のオンエア終了直後に着想を得て、オカビズからかねてより相談にお越しになっていた両社にご提案。スピード感をもっての新発売となりました。

これまでも多くの地域の中小企業やお店の相談をお伺いする中で、共通する大きな課題が「発信力」です。広報や営業専任者がいないこともザラな地域な事業者は、どんな魅力や強みを持っていたとしても、いかに知ってもらうかが大きな経営上の課題となります。

番組放映直後から、Twitterトレンドに上がるなど多くの注目を集めているキーワードから「乗っかって」新商品を投入することで、大きな話題をうみ、バズったりニュースになることで広がっていく。小野玉川堂さんのTwitterは、1月13日16時現在で、2000件を超えてリツイートされています。

まさに、お金をかけずにお店の存在を発信していくことができるのです。

やろまい代表取締役/武蔵野大学EMC教授/オカビズ

01年より、人材をテーマにした地域活性に取り組むG-netを創業し03年法人化。現在理事。13年オカビズセンター長に就任。開設9年で約3300社・2万2千件超の来訪相談が押し寄せ、相談は1ヶ月待ちに。お金をかけずに売上がアップすると評判で「行列のできる中小企業相談所」と呼ばれている。2022年より武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教授に就任。内閣府・女性のチャレンジ支援賞、ものづくり日本大賞優秀賞、ニッポン新事業創出大賞・支援部門特別賞ほか。内閣府「地域活性化伝道師」等、公職も。著作「20代に伝えたい50のこと」、KBS京都「KyobizX」・ZIP-FM「ハイモニ」コーナーレギュラーも。

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