山田虎矢太が初のオープンフィンガーグローブ戦で戦慄のTKO勝ち。初黒星明けの試合に「本当に良かった」とぽつり【SB】
シュートボクシング(SB)の「SHOOT BOXING 2024 act.3」(6月15日、東京・後楽園ホール)でSB日本スーパーバンタム級王者の山田虎矢太(シーザージム)が初めてのオープンフィンガーグローブマッチ(OFGM)に臨み、戦慄のTKO勝ちを収めた。 山田は3月に「RISE ELDORADO 2024」に参戦し、大森隆之介(EX ARES)に1Rでまさかの失神KO負けでプロ初黒星を喫した。今回は再起戦でスック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王者の森岡悠樹(北流会君津ジム)と対戦した。森岡は現在、KNOCK OUTを主戦場に戦い、5月10日に行われた「ONE Friday Fights 62」ではペイマン・ゾルファガリ(イラン)に1RKO勝ち。カード発表会見では欠席した森岡の「もし覚悟があるなら俺とオープンフィンガーグローブでやりませんか?」というメッセージで試合がOFGMに変更になるなど、山田にとっては一筋縄ではいかない相手、そして試合と思われていた。
1R、ともにオーソドックスの構え。まずは蹴り合い。森岡が右のボディーストレート。山田は左ミドル。森岡が距離を詰めて山田のお株を奪うような左ボディー。なおもパンチで追撃。しかし打ち合いの中で山田がカウンターの左フックでダウンを奪う。立ち上がった森岡が反撃に出るが、山田はなおも圧をかけてパンチ。最後は右ストレートを打ち抜くと森岡はばったり。山田が戦慄のKO勝ちを収めた。
試合後のマイクで山田は「ONEでも活躍していて強い選手と聞いていたので、そういった選手に勝つことができてうれしいです。前回はRISEに参戦させていただき、ふがいない結果で終わってしまい、正直、自信がなくなったり落ち込んだり、今回の試合に向けてはいつもの試合とは違った緊張感があったり、びくびくしていたんですが、リングに入場して皆さんの顔を見て、たくさんの声援をいただき、楽しく戦うことができました。いつもありがとうございます。前回は負けてしまったんですが、その負けを経て、強くなっています。これからもっともっと活躍して、SBをもっとたくさんの方に知ってもらえるように頑張るので、これからも応援よろしくお願いします」と会場のファンに感謝の言葉を述べた。そしてその後に「本当に良かったです」とぽつりと漏らした。