これで花粉症とサヨナラできる!? 東大名誉教授が作った「長沢オリゴ」のその後
うつ病や長寿遺伝子の活性化にも期待
――え、うつ病ですか? 意外かもしれませんが、花粉症とうつ病はどちらも炎症が原因なんです。花粉症では鼻や目、のど、皮膚などに炎症が起こり、うつ病では脳に起こります。 簡単に説明すると、うつ病の原因は、脳の中にストレスによって、ダメージ関連分子パターン(DAMPs)という物質が作られ、炎症を起こすこと。炎症が続くと脳の免疫細胞が神経細胞のシナプスを破壊し、セロトニンなど精神を安定化するホルモンが減少してしまいます。 ――そこで、体のあらゆる炎症を抑える酪酸菌の出番、というわけですね。 そうなんです。実は今、うつ病の臨床試験を開始しているところなんです。こうした試みがうまくいけば、将来、日本中のドラッグストアで、長沢オリゴを売ることができるようになりかもしれません。 ――そのほか、新たな発見はありましたか? はい。今注目しているのは、長寿遺伝子の活性化です。私が行った実験では、大腸内の酪酸菌を増やしている人は、全員、体温が上がることがわかりました。しかも、ほとんどの人が0.5℃以上も上がりました。私自身も以前は36.0℃以下だった起床時体温が、酪酸菌を増やした後は約36.4℃になっています。 こうした体温の上昇と長寿遺伝子の活性化には関連があるといわれています。まだ研究段階ですが、大腸で酪酸菌が増えることで体温が上がり、視床下部にある長寿遺伝子が活性化されるのではないか、と考えています。 結果、動脈硬化の予防、脳機能の増強による記憶力、集中力のアップなどさまざまな恩恵を得ることができます。
小柳津博士のビフォー&アフター
――では、先生も若返りを実感していると?
そうですね。私も毎日、朝昼晩10gずつ飲み続けているのですが、写真で見ると、この3年間でも若返っていると思います。
肌のハリがアップしたからか、顔が引き締まって、目も大きくなった気がします。また、髪の1本1本が太くなっているのも実感しています。 ◇ 花粉症だけでなく、アレルギーやうつ、はたまた若返りにも。どんどん可能性を広げていく長沢オリゴ。実際、筆者も4年にわたって飲み続けているが、花粉症や便通の改善、口内炎ができにくい、ほとんど風邪をひかなくなった、など確かな手応えを感じている。 飲み方も簡単で、コーヒーやお茶、スムージーなどに混ぜるだけ。味はかすかに甘く、かつサッと溶けるため、プロテインより飲みやすい。熱にも強いので、料理に入れてもいい。 もちろん、効果は症状や体質によって個人差もある。ただ、1パック(350g)1000円の白い粉を飲むだけで、ツライ花粉症とサヨナラできる可能性がある。ならば、一度試してみる価値はあると思うのだ。 押条良太=取材・文
OCEANS