「見なくなった……」石丸伸二氏 話題は自民総裁選で進次郎ら同年代が“総理”なら「存在感」低下に
パリ五輪が終わったと思ったら、今度は岸田文雄首相が総裁選不出馬を決め、永田町は政局に突入した。そうしたなか、忘れられつつあるのが、7月7日投開票の東京都知事選で“台風の目”となった石丸伸二氏だ。 【画像】オーラがすごい…有名プロデューサーと「下町の夜」を過ごす石丸伸二氏 SNS上でも 《そういや見ない》 《もう過去の人?》 《トレンドチェンジ早いなー》 といった声。同氏は都知事選で小池百合子都知事に次ぐ165万票余りを得て、一躍時の人となった。 物議を醸したのは、落選直後の報道インタビューだ。 日本テレビの選挙特番に出演していた社会学者の古市憲寿氏と話が全くかみ合わず、フジテレビ系『Mr.サンデー』ではインタビュアーの元『乃木坂46』山崎怜奈を“素人扱い”し、批判が集まった。 かと思えば、夜のバラエティ番組『オールナイトフジコ』(フジテレビ系)やゲーム実況ユーチューバーの動画に出演し、コミカルな一面も見せた。スポーツ紙芸能記者は 「つかみどころがない。普段は気さくで、誰もが認める好青年。それがメディアや番組の毛色によってキャラクターが変わる。すべて計算なのでしょうが、何を考えているのかわからない」 と話す。 その“未知なる存在”がウケて、都知事選後もフィーチャーされてきたが、ここにきて露出が明らかに減っている。 8月12日に閉幕したパリ五輪で、日本選手団は過去最高となる金メダル20個を獲得。日本列島がオリンピックにクギづけになった。 五輪が終わると、今度は岸田首相の総裁選不出馬で永田町は大騒ぎ。“ポスト岸田”には石破茂元幹事長に河野太郎デジタル相、茂木敏充幹事長、高市早苗経済安保相、上川陽子外相、若手では43歳の小泉進次郎元環境相や「コバホーク」こと49歳の小林鷹之元経済安保担当相の名前が挙がる。 「こうなると石丸さんの出番はたしかにないですよね。メディアもこのタイミングで石丸さんをわざわざ特集しようとは思わない」(テレビ局関係者) もともとネット戦略で成り上がって来た石丸氏だけに、テレビや新聞は“眼中ナシ”なのかもしれないが、メディア露出の急減は「過去の人」扱いされるリスクも伴う。 「しかも総裁選では1歳年上の小泉進次郎さんが本命候補に急浮上しています。仮に進次郎さんが次期総理となれば、政治の若返りの象徴になることは間違いない。同年代の石丸さんの存在価値が薄まってしまうかもしれません」(政界関係者) 石丸氏は7月のユーチューブ番組『ReHacQ-リハック―』の中で、進次郎氏との対談を持ち掛けられ 「僕は全然やります!」 と笑顔で即答したが、これから総裁選が本格化するなかで、進次郎氏がわざわざ対談に応じるかは不透明だ。 「石丸氏をめぐっては、週刊文春でファーストリテイリングの柳井正会長兼社長会長と極秘会談したものの、支持を取り付けることに失敗したかのように報じられました。銀行出身で経済の専門家を自負していた石丸氏ですが、柳井氏のお眼鏡には叶わなかったようです。石丸氏本人は強気の姿勢を崩していませんが、この一件は今後、ボディブローのように効いてくるかもしれませんね」(経済誌ライター) 石丸氏は自身の今後について明言を避けている。総裁選後、そのまま解散総選挙になだれ込む可能性も指摘されており、政界は慌ただしく動いている。 「その時、石丸氏はどうするのか。何もアクションを起こさなければ、ただのコメンテーターと変わらない。特に進次郎氏や小林氏のような同世代が総理大臣になると、石丸氏の“存在感”は一気に低下してしまいそうです。彼の“強み”は何といっても、既存政党の象徴ともいえる“老害政治家”との対決構造ですからね……」 とは前出のテレビ局関係者。安芸高田市長時代には、年配の“居眠り”議員を叱責したSNSが話題になり、知名度を一気に上げたのは有名な話だ。 石丸氏は岸田首相が総裁選不出馬を表明した14日にXを更新し、誕生日を迎えたことを報告。ビールの写真をアップし 《そういえば、42歳になりました。これからも元気に飲めるよう、しっかり生きていきたいと思います》 と投稿した。英気を養いどう動くのか、注目だ――。
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