【ソフトバンク】ドラ1村上泰斗4万円まくらで1軍夢見る 大谷流“睡眠トレ”ですくすく成長
大谷流で1軍デビューを目指す。ソフトバンクのドラフト1位、村上泰斗投手(17=神戸弘陵)が5日、福岡・筑後市のファーム施設にある「若鷹寮」に入寮した。持参した4万円の枕は自身初のオーダーメード。睡眠を大事にするドジャース大谷翔平投手(30)に倣い、猛練習の疲労を取り、活力を取り戻す。同2位の庄子雄大内野手(22=神奈川大)と同5位の石見颯真内野手(18=愛工大名電)らも入寮した。 ◇ ◇ ◇ 「寝る子は育つ」という言葉通り、村上はすくすくと成長しそうだ。「疲労回復で睡眠は一番大切だと思うので」。入寮で持参したのはネイビーのふわふわ枕。自身初のオーダーメードで4万円をかけた。新たに始まる選手寮生活も、これで不安なし。「楽しみな気持ちが強いです」と新たな相棒の枕を抱きしめた。 メジャーで活躍する大谷も、昨年10月のメッツとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦に向けた前日会見の中で「質よりどれだけ寝たかを気にしてます」と、睡眠管理へのこだわりを語っていた。世界のスーパースターに刺激され、村上も眠りの重要性を再認識した。「睡眠はどの選手も大切。大谷選手という偉大な選手がやっているものなので大切にしていこうと思いました」。村上は1日7~8時間の睡眠時間を確保。さらに「夢を見ない」ほど熟睡し、特注の枕は「呼吸のしやすさや、寝る方向をイチから型を取ってもらって作りました」と神経を使った。 新人合同自主トレ、春季キャンプでは、フィジカル強化を主なテーマに掲げた。「自分に足りないものは明確に分かっている。年末年始もそうですけど、体を大きくするというのはこれまでやってきた。いいスタートが切れるようにしたい」。日中に鍛えた肉体はマイ枕で癒やす。大谷流の“睡眠トレ”で大きく育っていく。 「若鷹寮」への入寮は新人一番乗り。ドラフトの順位も最上位とあって「何事も一番と思っている」と胸を張った。最速153キロの未来のエース候補。1年目の目標は1軍デビューだ。「足りないものは経験とそれ以上にフィジカル。それを磨いて最終的には1年目で1軍登板ができればな、と思っています」。高卒ドラ1の先輩、前田悠は昨季1軍デビューを果たした。寝て、食べて、練習して、村上も続く。【只松憲】