JR九州が初乗り運賃200円に、全体で平均15%引き上げ…29年ぶりの値上げが申請通り認可
JR九州は29日、国土交通省に申請していた料金・運賃の値上げが申請通りに認可されたと発表した。2025年4月1日に全体で平均15%引き上げ、初乗り運賃は現行の170円から200円となる。消費税率の引き上げ時を除けば29年ぶりの値上げで、JR九州は収益の改善を図る。 【表】値上げ後の主な区間の運賃・料金
主な値上げ率は、普通運賃が平均14・6%、九州新幹線の特急料金が同12・4%で、博多―鹿児島中央駅は現行より1310円高い1万1950円となる。在来線特急列車と西九州新幹線(武雄温泉―長崎駅)も運賃は値上げするが、特急料金は据え置く。通勤定期は同30・3%、通学定期は同16・0%引き上げる。
JR九州は値上げで、鉄道部門の収入が25~27年度に年平均168億円増えるとしている。
鉄道の料金・運賃は、設備や人件費などの経費に一定の利益を上乗せした「総括原価」を基に算出する。JR九州は設備の維持費や人件費が増えているとして、今年7月に値上げを申請していた。