【最速試打】キャロウェイ「ELYTE」 Aiフェースが更なるアップデート 高初速かつ“広初速”へ
【ミタさん】 今回、一番進化したのはフェースです。前作の「パラダイム Ai-SMOKE」でもAI設計でフェース面上にコントロールポイントを作って、打点がズレたときの弾道を補正していました。「ELYTE」ではコントロールポイントの数を10倍にしています。だから、フェース面の広いエリアで曲がりにくくなりました。 【コウタロウ】 急に10倍になったんですか? 【ミタさん】 今回の開発にあたり、キャロウェイは設備投資にお金をかけています。コンピューターのアップデートやエンジニアの増員はもちろん、チタン製のパーツが作れる3Dプリンターを導入しました。その結果、プロトタイプの制作時間が大幅に短縮されて、「ELYTE」が完成するまで75回もの試作を繰り返すことができました。
スピードも出ているけど、一番変わったのは打感
【コウタロウ】 アドレスしたときの顔が良くなりましたね。マットブラックのクラウンカラーも落ち着いた印象で、とても構えやすい。 【ミタさん】 打った印象はどうですか? 【コウタロウ】 キャロウェイと言えばボールスピードが魅力なので、当然速いですよ。私は60グラム台の純正シャフト(テンセイGREEN 60 for Callaway)で打ちましたが、ボールスピードは70m/s以上が簡単に出ます。ただ、スピンはやや少なめで、打ち出しはロフト(9度)なり。やさしくボールを上げてくれる雰囲気はないので、多くのアマチュアゴルファーはロフト10.5度で落ち着くと思います。
【ミタさん】 ミスヒットに対する強さは感じましたか? 【コウタロウ】 曲がらないというのもあるけど、ミスヒットでもボールスピードがあまり変わらないところがすごい。ちょっとヒール側でもボールスピードが69m/s以上出ていました。ただ、印象としては打感が一番変わった。前作よりもチタンドライバーのような食いつく柔らかさがあります。 【ミタさん】 「ELYTE」はクラウン素材も新しくなっています。航空分野などでも使われているサーモフォージドカーボンを採用したことで、より精度の高い設計や最適重心を叶えただけではなく、打球音も心地よくなっています。