NVMe SSD 480GBが驚異の1,980円、NAS向けSSD急落ほかショップブランドSSDの新型発売も [12月前半のSSD価格]
NVMe SSD 480GBが驚異の1,980円、NAS向けSSD急落やショップブランドSSDの新モデル発売も 【画像】Klevv「C700 RGB」パッケージ 11月30日(土)調査時、M.2/NVMeタイプのKlevv「CRAS C700 RGB」480GBが1,980円(1GB単価4.1円)で特売。SSDとしては希少なRGB発光機能が特徴だ。 「C700 RGB」は2019年8月に発売されたモデルで、PCIe 3.0に対応し、最大データ転送速度(480GBモデル)はリード1,500MB/s、ライト1,300MB/s、総書き込み容量200TBW。当初の価格は8,280円で、近年はSSDの低価格化をよそに、堂々の8,000円台半ばで価格表に君臨していた。 NVMeタイプ・500GBクラスで1,980円という価格は、筆者の調査結果では過去最安。翌週の12月7日(土)には売り切れていた。2023年2月25日に2.5インチSATAタイプのApacer製480GBが1,980円を付けているが、今回はそれに並び、SSD全体でも過去最安のタイ記録だ。 また、NAS向けをうたうWestern Digital「WD Red SN700」が、11月30日に一部ショップで大幅安。4TBが38,900円(40.3%)安の57,580円、2TBが15,600円(32.0円)安の33,180円、1TBが4,100円(16.7%)安の20,380円となった。 12月7日時点では、2TBが当該ショップで売り切れ。このため下表では、前回比1,020円高の49,800円となっている。 □最速級SSDが続落 ほかにも11月30日(土)には、M.2/NVMeを中心に特価・下落が多数。ただし、12月7日(土)の調査では、特価の終了や品切れによる上昇も目立った。 PCIe 5.0 x4対応は、MSI「SPATIUM M570」2TBが13,180円(24.9%)安の39,800円に急落。一方で、Crucial「T705」ヒートシンク搭載4TBが8,910円高の113,080円、2TBが4,800円高の55,680円、非搭載4TBが15,200円高の98,980円など、価格の上昇も見られる。 ほかに、Team「T-FORCE GE PRO」4TBが3,300円安の97,480円、2TBが6,100円安の43,380円と続落。ちなみに、14,000MB/s級の4TBはCrucial「T705」とTeam「T-FORCE GE PRO」の二択だが、Crucial「T705」が上昇、Team「T-FORCE GE PRO」が下落したため、今回調査では後者のほうが1,500円差で安い。 12月7日時点の最安値は、4TBがCrucial「T700」ヒートシンク非搭載版で75,900円(1GB単価19.0円)、2TBが上記の「M570」で39,800円(19.9円)、1TBがADATA「LEGEND 970 PRO」で24,480円(24.5円)だ。 □最大7,400MB/sの2TBモデルが15,500円 PCIe 4.0対応・6,000~7,000MB/s級は、Princeton「PHD-ISM2G4」が通常より18%安。2TBが3,480円安の15,500円、1TBが1,990円安の8,990円で特売されている。このうち2TBは5~6月に15,780円を付けたが、ここ暫くはクラス最安級ながら19,000円近かった。 Western Digitalは「WD Black SN850X」ヒートシンク搭載2TBが2,380円安の25,600円、1TBが1,180円安の16,300円、非搭載4TBが5,980円安の46,000円に下落。11月30日には非搭載2TBも2,180円安の23,400円だった。8TBは在庫ショップ数の減少もあり、ヒートシンク搭載版が2,000円高の129,980円、非搭載版が5,600円高の128,580円に上がっている。 この速度帯に複数の製品を擁するTeamは、今回まとめて値下がり。「MP44Q」4TBが7,670円安の48,680円、2TBが2,100円安の21,080円、「CARDEA A440」2TBが3,820円安の19,980円、「A440 Lite」1TBが2,200円安の10,980円、「T-CREATE CLASSIC C47」1TBが2,000円安の11,480円と、下落の幅が大きい。 ほかに、Crucial「P310」2TBが1,300円安の18,780円、Crucial「T500」ヒートシンク非搭載1TBが1,020円安の11,280円、Solidigm「P44 Pro」2TBが3,000円安の22,980円、Seagate「FireCuda 530」ヒートシンク非搭載2TBが1,400円安の23,480円などとなっている。 6,000~7,000MB/s級の容量別最安値は、4TBがADATA「LEGEND 960」で41,980円(1GB単価10.5円)、2TBが上記のPrinceton「PHD-ISM2G4」で15,500円(7.6円)、1TBがKingston「NV3」で8,480円(8.5円)だ。 □ショップブランドのSSDが新モデル登場 PCIe 4.0対応・5,000MB/s級は、M.2 2230サイズのWestern Digital「WD Black SN770M」2TBが4,180円安の29,700円と大幅下落。Team「MP44S」1TBも2,200円安の12,380円に下がった。通常のM.2 2280サイズは、Western Digital「WD Black SN770」1TBが1,000円安の11,780円、Western Digital「WD Blue SN580」1TBが820円安の10,980円などとなっている。 容量別最安は、4TBが「WD Blue SN5000」で1,800円高の36,980円(1GB単価9.2円)、2TBがADATA「LEGEND 850 Lite」で17,280円(8.6円)、1TBがCrucial「P3 Plusで」210円高の8,980円(9.0円)。500GBクラスは、LEGEN「850 Lite」およびTeam「MP44L」が5,500円(11.0円)で並ぶ。 そのほかのPCIe 4.0および3.0対応では、ショップ独自ブランドとなるドスパラセレクトの500GB~2TBが発売。PCIe 4.0対応で、最大データ転送速度はリード3,500MB/s、ライト2,200~2,800MB/s、総書き込み容量は300~1,200TBWだ。価格は2TBが15,980円、1TBが9,280円、500GBが6,200円で、白色のヒートシンクが目を引く。 値動きの面では、キオクシア「EXCERIA G2」2TBが3,590円安の15,880円、WesternDigital「WD Green SN350」2TBが5,600円安の15,980円など。11月30日には、「WD Blue SN580」1TBが2,200円安の9,600円(1GB単価9.6円)だった。 容量別最安は、2TBがADATA「LEGEND 800」で500円安の14,980円(1GB単価7.5円)、1TBがTeam「MP33」で7,360円(7.2円)、500GBクラスも「MP33」512GBで4,979円(9.7円)。Klevv製480GBの超特価1,980円については冒頭に記したとおりだ。 □2.5インチSSDのNAS向けモデルが急落 2.5インチSATA SSDでも、NAS向けのWestern Digital「WD Red」が一部ショップで急落。4TBが32,900円(38.9%)安の51,780円、2TBが11,500円(26.9%)安の31,180円、1TBが3,200円(15.5%)安の17,480円と、上述したNVMeタイプの「WD Red SN700」同様に大きく値下がりした。 このほか、Crucial「MX500」2TBが800円安の22,980円、Apacer製2TBが2,145円安の15,837円、キオクシア「EXCERIA」960GBが700円安の7,280円、Western Digital「WD Green」1TBが2,700円安の8,980円、480GBが1,000円安の5,980円などとなっている。 Samsungは11月30日時点でまだ特売されていたが、12月7日調査時には終了しており、価格が大幅に上昇。「870 EVO」4TBが12,000円高の64,980円、「870 QVO」8TBが14,179円高の113,979円などだ。WesternDigital「WD Blue SA510」も、4TBが3,200円高の47,680円に上がった。 2.5インチの容量別最安は、4TBがCrucial「BX500」で37,800円(1GB単価9.5円)、2TBがTeam「GX2」で15,380円(7.5円)、1TBクラスが上述の「EXCERIA」960GBで7,280円(7.6円)、500GBクラスがPNY「CS900」500GBで3,480円(7.0円)、250GBクラスがADATA「SU650」256GBで2,770円(10.8円)。 このうち4TBは、11月30日調査時までTeam「QX」が31,580円で特売されていたが、12月7日には見られなかった。1TBと500GBクラスの最安値は、前回調査から500円下がっている。
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