本格的なAI実用に向けた取り組みやセキュリティを強化--CTC・新宮社長
2025年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC) 代表取締役社長 新宮達史氏 2024年、CTCグループは、2024~2026年度を計画期間とする中期経営計画「前例のない領域へ」を定め、「知的資本」の拡充に基づく先進技術の追求や独自ソリューションの展開、サービス品質の向上に努めてきました。特に関係資本という点では、株式が非公開化されたこともあり、伊藤忠商事のデジタルバリューチェーン戦略における各企業との連携強化を継続的に図っています。 今後、企業のIT投資意欲は引き続き高まるとの予測もあり、2025年は、さらなるビジネス拡大に期待が持てる年になるでしょう。 テクノロジーについては、2025年もAI技術が話題の中心を占めると思いますが、CTCでもエッジAIやAIエージェントといった、本格的な実用に向けたサービスを拡充していきます。また、社会でのDXが進むにつれて、セキュリティは一層の重要なものになってきています。脅威や脆弱(ぜいじゃく)性の発見、リスク分析などでのAIの活用が普及する中で、AIを悪用したサイバー攻撃も増えてくるでしょう。CTCは、お客さまシステムの安全な運用のため、総合力に基づきセキュリティサービスのさらなる強化に取り組みます。 社会環境の変化や非公開化を機に、2024年CTCグループの企業理念をアップデートしました。従来のスローガンを引き継ぎ、「Challenging Tomorrow's Changes 変わっていく。挑んでいく。」をコーポレートアイデンティティーとしています。国内のIT業界を見れば、いくつかの再編が起こっており、私たちCTCグループも前例のない領域に向かって、業界や世界情勢を含めたさまざまな変化に挑んでいきます。